6期生会顧問 今田悟史

 RSSC を修了してから私の生活はRSSCサポートセンターの研究会の一つRSACでの活動がかなりの時間を占めるようになった。豊島区の小学校での放課後学習支援と中野区の教会で実施しているお年寄りのサロン「コスモス畑」の活動である。

 学習支援は偶然に始まった。S小学校の校長が放課後に学習教室を開きたいと地元関係者から紹介され、私たちはRSACを立ち上げたばかりで何の実績もなかったので受けることになった。S小学校の学習支援はすぐに教育委員会の事業となり、近隣の小学校でも始まって、コロナ前には3校を抱えるまでになった。コロナ禍で中断したが、昨年からS小学校が再開し、今年その副校長が異動した先でも始めることになった。今年の7月からはS小学区内の区民ひろばでも学習支援が始まった。

 毎月2回のサロンのある日は夕方からRSACの居場所となっているKATEサロンに集まり常時10人前後で、お酒も入って表向きはRSACの活動について話し合っている。最近はCSRに熱心な某大手監査法人の方が参加されるようになり、子どもたちを活性化させる活動について、現役の大学生や、RSSC関係者も交えて毎回熱い話で盛り上がっている。

 素人同然の私たちが学習支援を始めて思うことは、子どもたちと交わした一言、ほんの小さな「わかった」がその先彼らの大事な一石になるかもしれないということである。同時に私たちも子どもたちと真剣に向き合う中で大きな学びを受け取っていることも感じている。

 拙文が皆さまの目に留まりましたら、是非一度だけでも子どもたちと交流する場を体験してみて下さい。何かを感じていただければ幸いです。

参考:RSSC同窓会ホームページ「RSアカデミック・コミュニティ(RSAC)」