障害者とノーマライゼーション/インクルージョン」に参加された方々へ
河東田 博
立教大学コミュニティ福祉学部で12年間、立教セカンドステージ大学(RSSC)で12年間、長いようで短い24年間でしたが、皆さんのお陰で充実した立教生活を過ごすことができました。心よりお礼と感謝を申し上げます。
RSSCの皆さんは、豊富な経験をお持ちで、日々当事者と関わる関係者の方も数多く参加しておられましたので、毎回緊張しながら授業に臨んでおりました。また、毎回たくさんの質問や意見が出されますので、今日はどんな質問や意見が出てくるのだろうかと、不安に駆られながらも、楽しみながら授業に出かけていました。皆さんの質問に十分答えることができたかどうかはわかりませんが、毎回皆さんと一緒にとても充実した時を過ごすことができたのではないかと思っております。さらに、毎年ゲストスピーカーの小田正利さん(筋ジストロフィーの人工呼吸器使用者)にお出でいただいたことで、90分という限られた時間ではありましたが、小田さんの生い立ちや地域生活の実際の様子などを伺い、感動的な出会いと貴重な時間の共有ができたのではないかと思います。
私は、今年度をもって退任します。退任理由は、私の75歳という年齢だけでなく、50年も連れ添った連れ合いの状態が思わしくなく、老々介護をしながらの授業継続が難しくなったことにあります。介護経験豊かな皆さんからは笑われるかもしれませんが、老々介護は本当に大変です。これが現実ですし、漸く当事者と関わる皆さんの大変さが理解できるようになりました。また、毎回の授業終了後にいただいた拍手(恰も講演会のような気分にさせられ、照れくささと共に授業準備への手応えを感じ取っていました)や授業終了後にいただいた質問や意見、相談からもたくさんの学びをさせていただきました。
皆さんは、これから長い第2の人生が始まります(既に第2の人生を始められた方もいらっしゃると思います)。今後も学びを深めながら、学んだことを社会に生かし、自信を持って第2の人生を歩んで行って下さい。皆さんの第2の人生が充実したものとなることを、心から願っております。
長い間お世話になり、本当にありがとうございました。