「立教セカンドステージ大学の懐かしい想い出」

菊野一雄

 立教セカンドステージ大学はシニア世代の「学び直し」と「再チャレンジ」を目指して自由闊達に切磋琢磨し、「お互いの心に熱い火を付け合う」場であり、私は2013年4月(70歳)から17年3月(74歳)まで勤務しましたが、私自身もシニア世代として、皆さんから「心に熱い火」をつけていただき、大変楽しく充実した日々を送ったことを懐かしく想い出しました。楽しかった想い出は教室での授業、ゼミとゼミ後のアフターファンクション、清里の夏合宿だけではありません。高尾山登山・東京湾クルージング・宝塚観劇などバラエティに富んだ懐かしい正課外活動の想い出は尽きません。残念乍ら、2017年4月から甲府にある山梨英和大学学長に就任しましたので、後ろ髪を惹かれるような無念の思いで立教セカンドステージ大学を去らざるを得ませんでしたが、心はなお「熱かった立教セカンドステージ大学」にあると共に、あの時に得た経験が現役を引退した今、大いに役立ち、なお忙しく充実したセカンドステージの日々を送っております。

 最後に、いまひとつ立教セカンドステージ大学で印象に残ったことは、2014年11月5日に当時の下村博文・文部科学大臣が池袋キャンパスに来訪し、立教セカンドステージ大学の授業を視察された時、吉岡知哉総長が「大臣、本日は立教大学へお越しいただき有難う御座います」と挨拶したところ、大臣は「総長、今日、私は立教大学へ来たのではありません、立教セカンドステージ大学へまいったのであります」と応えられたことでした。これは立教セカンドステージ大学が世間から注目を集めていることの証左であると痛感したことを改めて懐かしく想い出しました。