垣根の山茶花もいくつか咲き始めた秋晴れの日、大田区の馬込文士村を訪ねた。案内は「馬込文士村ガイドの会」の内藤光子さん(二期生)にして頂き、JR大森駅に20名の参加者が集合した。まず、大森駅西口を出て「文士村レリーフ」で全体説明を受けた。

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<ガイドの内藤さんより大森貝塚の説明>      <文士村のレリーフ>

大森貝塚遺跡庭園~和辻哲郎住居跡(ジャーマン通りを経て)閑静な住宅地にある「尾崎士郎記念館」を見学した。その後、アップダウンのある住宅地を歩いて「山王草堂記念館《徳冨蘇峰邸》」へ到着し、庭園と 記念館を見学。記念館内では復元された書斎や貴重な展示資料(「新島襄手向けの言葉」・「勝海舟忠告書」)などがあった。また、庭園には新島襄がアメリカから持ち帰った珍しい「カタルパ」の木が植えられていた。

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<山王草堂(徳富蘇峰邸)で記念撮影>

さらに起伏のある住宅地を歩いて「山本周五郎解説坂」での説明を受け、萬福寺(曹洞宗)へ 参拝し「室生犀星解説坂」・「尾崎士郎・宇野千代解説坂」・「川端康成・石坂洋次郎解説坂」を巡った。大正末期から昭和初期に大田区の馬込から山王にかけて多くの文士・芸術家が住んでいた「文士村」を約3時間半かけて巡ったが、時間の関係で予定していた見学地をすべて廻ることできなかった。本日も充実した時間を過ごし、最後は大森駅近くの店で慰労会をして解散した。
(世話人:内藤光・小杉・法橋・福田・秋吉(記)