昨年から長引くコロナ禍によって、見慣れた風景が一変されつつある。度重なる緊急事態宣言や人流の制限によって、建物の老朽化による建て替えや契約等にも関係する場合もあるが、賑わっていた店舗の撤退や閉店等、周りの様子が変化してきている。
今月下旬に池袋東口サンシャイン通りの「東急ハンズ」が閉店。来年9月には「小田急百貨店」本館が、超高層ビルへの建て替えにより「一時閉店」と聞く。そして、池袋駅西口の駅から立教大学へ向かう途中の目印にもなっていた「池袋マルイ」も、先月29日で44年の歴史に幕を閉じた。
地域密着として親しまれていた「マルイさん」の閉店は、住民としても大変残念な出来事だ。拡大している感染症によって昨年と今年は中止になってしまったが、例年9月、10月に行われている「ふくろ祭り」では、地域神輿の展示や神輿運行等、長年にわたり多大な商店街活動に協力して頂いていた。
閉店に伴い、店内の特設では「今昔し写真展」が開催されていたが、戦後の闇市跡の火災で一面が焼け野原だった周辺の白黒写真や、その後の開店当時(1977年頃)の懐かしい時代がそこに写し出されていた。
また、壁一面には「思い出のメッセージ」が色とりどりのカードに、閉店を惜しむ言葉が添えられ、沢山の「ありがとう」で池袋西口の象徴にもなっていた場所がひとつなくなってしまった。
変わりゆく風景として池袋マルイの跡地は、今後どのような形で利用されるのか関心が強いところだ。本来ならば昨年の4月には始まっていたはずの「立教通り」再整備事業が「コロナ禍」によって停止していた。
池袋駅C-3出口は、一日平均3万人が利用しRSSCへの通学の道路でもあるので、皆さんもご存知だと思いますが、歩く人が多いわりに歩道はとても狭く、雨の日は車道へ人が溢れ出し、危険な状態になる事が多くありました。
平成26年に再整備の協議会を立ち上げてから、長い年月と時間を掛けて再整備着工(平成8年以来)の目途が付いていたものの、延期になっていたのです。
通りの無電柱化と併せて試堀調査が近々やっと開始されるとの事で、完成まで約7年という年月が掛かる予定のようですが、歩道の拡幅工事については永年の希望でもあったので、整備される通りへの期待は非常に大きい。
コロナ禍でめっきり人通りが減ったことによる影響は、今後どの様な街並みとなるのか、変わりつつある風景を見届けていきたいと思う。
(7期生 梅本)
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