閑人閑話

9期生顧問 安河内貴志

 新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、ヨーロッパでは第2波からロックダウンに入る国が増えてきそうである。日本もニュースで毎日の感染者数が発表され自主的な規制が求められている。高齢者の一員である私も様々な予定が中止となり、ZOOM同窓会やZOOM飲み会と全てがリモートの環境になってしまっている。

今回、RSSC同窓会の顧問リレーとしてホームページへの寄稿を依頼されて、ハタと困ってしまった。この最近の状況では、あらためて面白味のある話がない。そんな中で、テネシー州のナッシュビルでアメリカ大統領選挙のトランプとバイデンの最後の討論会が開かれたニュースを見た。ナッシュビルは私が10年近く住んでいた所なので、街の紹介を含めた閑話にお付き合い願いたい。

ディープサウスと言われるテネシー州の州都のナッシュビルはミュージックシティーと言われるカントリーミュージックの聖地である。エルビスプレスリーもナッシュビルで曲を録音していたことは有名である。

昔、ダウンタウンはスラム街で、歩くことが危険であった。最近は再開発で非常に綺麗に整備されて、観光客が安心して歩けるようになっている。夏場にはカンバーランド川沿いで野外コンサートが頻繁に行われており、歩くだけでも楽しい時間を過ごせる。

街の中心を東西に結ぶブロードウェイに沿って行くとギリシャのパルテノン神殿を模した建築物のあるセンテニアルパークがあり、家族連れや若者たちが楽しく日光浴をしている。昔は家族でこの公園を散歩してから、近くにある日本食レストランで食事をしていた。

今ではアメリカンフットボールのテネシータイタンズが本拠地としており、アイスホッケーのナッシュビルプレデターズもあるスポーツの街でもある。また少し車で足を延ばせばテネシーウィスキーの代表銘柄ジャックダニエルの生産地もある。

コロナ禍が終焉したら、アメリカ人の友人も多くいるナッシュビルは、また行きたい街の一つである。さらにRSSCの9期生会の開催やゼミのメンバーとの交流会など今年出来なかったことが早く出来ることを祈ってやまない。

 

次回は10期の佐藤さんにバトンをお渡しします。

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編集チーム 十一期生