秋晴れの今日、ぬけるような青空の下、さわやかな風が、紅や黄に染まりはじめた木々の高みをわたってそよそよと吹き来るなか、手に手をとって肩を組み、抱擁をかわし、頬を摺り寄せ、こぼれるような笑顔をもって互いをみつめあい、ここRSSC同窓会総会にお集まりになられました皆様! 皆様にはご健勝のことと拝察申しあげま、ま、……、「す」、が言えぬのがさすがに残念ですが、とはいえ、コロナごときでうつむいてしまうRSSC・OB、OGではないですッ。皆様お変わりなくご健勝のことと拝察もし上げますッ!

 われわれのように長きにわたって世渡りをしてまいりますと、それはそれはもう様々な異変に出くわすわけですが、つまり、だれしも尋常一通りの平坦道を歩いてこの年にまで達したわけではないのですが、酸いも甘いも噛みしめて人生セカンドステージに突入なわけですが、それにつけてもこんな方角からこんな災厄が来るとは想定していなかった。不覚でありました。何か来そうだとは薄々感じていた。だって激動の昭和史をその末端で経験し、平成の災害史をくぐりぬけ、それで、令和だ、でも令和にこれかよ! ではないでしょうか。世界史の曲がり角になるのでしょうか。

 といってもわれわれの日常は変わらない、コロナごときで揺らぐものではない。マスクの奥で歯を食いしばり、微笑をたたえ、おいしいものを食べ飲み、街歩きし、果敢に学びにいそしもうではありませんか。冒頭の数行は、来年の同窓会向けのご挨拶です。来年は「すッ」が秋の青空のもとに降り注ぎますッ!

 

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編集チーム 十一期生