RSSC修了生の皆さま、こんにちは。

 新しい年度がはじまったもののコロナ禍で前期が休校になってしまったため、ゼミもありませんが、私は10期、11期の上田ゼミの皆さんとは、オンライン同窓会を開催して元気にやっています。修了生の皆さま方も、色々と工夫されて、この大変な日々を乗り切っておられること思います。
 一期一会という言葉があります。世間であまりにも軽く使われている、いささか手あかのついた言葉で、私はあまり好きではないのですが、生きている限り、常に新しい出会いがあり、また別れもあるわけで、その意味、毎日が一期一会だと思っています。
 さらに大きなことをいうなら、138億年の宇宙の歴史の中で、宇宙の片隅の銀河系の端っこの太陽系に45億年前に誕生した地球に、長い生物進化の歴史の果てにヒトとしてたまたま生を受けて、今、多くの人たちに囲まれて、日本の埼玉県で生きているという、そのことこそ、本当に一期一会だと思います。
 たとえば、もし現在でなく、100年前に生まれていたら?1万年前に生まれていたら?アフリカに生まれていたら?地球でなく、ケンタウロス座のα星を回る惑星の一つに生まれていたら、こうして皆さまがたとお会いすることはできませんでした。21世紀の今の時代を、地球のほんの片隅で生をすごしている我々にとって、どんな人との出会いも一期一会です。
 私は生態学者ですから、人だけでなく、現在この地球の生態系を形作っているいろんな動物や植物、すべての生き物たちに、「今、この地球に生まれてきてよかったね。会えてよかったね」と言ってやりたいと思っています。みなさんはそう思いませんか?
 1回こっきりの短い人生ですが、あと少し、大切に使っていこうと思います。皆さんもお元気で!

 

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編集チーム 十一期生