アーティゾン美術館鑑賞記 名画鑑賞友の会  令和2年2月21日金曜日

 今年初の美術館訪問は東京駅八重洲口から徒歩5分のアーティゾン美術館でした。この名前には皆さん見覚えがないと思います。2015年5月から長期にわたってのリノベーションを終えて2020年1月18日にオープンした旧ブリジストン美術館です。私は以前数回ここに行ったことがあり、オープンを楽しみにしていました。

 今回の鑑賞会に参加したのは6人でした。
美術館に着いて、まずびっくりしたのは、その建築でした。高い天井に木をふんだんに使ったエントランス、入ってすぐに広々としたカフェがあり、平野さんと河村さんがすでに来て座っていました。そして、次々に参加者が来てワクワクしながらコーヒータイムが始まりました。チケットはネット購入ということで、参観者の数は限定されゆっくりと鑑賞できました。

 私が印象に残ったものをいくつか紹介したいと思います。まず、この美術館の創設者、石橋正二郎は1952年に収集した美術作品を展示するため、ブリジストン美術館を開館しました。その作品の中に青木繁の作品「海の幸」と「わだつみのいろこの宮」があります。この2作品は重要文化財に指定されています。「海の幸」は中学校の教科書にも載っていました。サメを担ぐ漁師のが描かれていますが、これは彼が友人たちと旅した、千葉県館山の布良(めら)の海岸を描いたもので、中央の白い顔は恋人の福田たねだそうです。「わだつみのいろこの宮」は英語タイトル“Paradise under the Sea” の方がわかりやすいですね。

 青木繁は残念ながら、結核で1911年に29歳で亡くなりました。
マネやピカソの自画像なども印象に残っています。この美術館は日本だけでなく、世界中から日本人の好きな印象派の画家の作品をはじめとして多彩な絵画、美術工芸品などを集めて展示しています。
是非、皆さんも足を運んで鑑賞してください。  文責 佐藤祐子

海の幸 1904年

わだつみのいろこの宮1907年

エドワール・マネ自画像1878~79年

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八期生