桜満開の2019年3月31日、ユリイカの会「名句の哲学」講座参加者を中心に18名(6期・7期・10期)があつまり、高橋輝暁先生引率のもと哲学堂公園(中野区)を訪れました。
哲学堂は明治37年東洋大学の創立者である哲学者井上円了が自らの考えを具現化した空間として建立しました。哲学の世界を視覚的に表現した公園で平成21年東京都の名勝に指定されています。

散策のはじまりは、哲学堂の正門である「哲理門」に集合。門の両側には天狗と幽霊の彫像が置かれています。物質の世界、精神の世界の根底には「理外の理」という不思議なことがあり、物質の世界の不思議を「天狗」、精神の世界の不思議を「幽霊」で表しているとの事でした。この門をくぐると「俗世間を捨てて、哲学の世界に入りますよ」と高橋先生。そして入った哲学の世界は・・・。

哲学堂の中は、四聖堂(世界の4哲人として孔子、釈迦、ソクラテス、カントを奉祀)、哲学堂のランドマークとなる朱赤の六賢台(東洋の6賢人を奉祀)、絶対城という名の図書館などがあり、高橋先生に詳しく解説頂き、哲学堂公園の中で最も高い位置にある三学亭(神道の平田篤胤、儒教の林羅山、仏教の釈凝然の日本の3人を奉祀)にも登ってみました。

石段の坂道を下っていくと唯物園につながる坂と唯心庭につながる坂の分かれ道(懐疑巷=哲学上の分岐点)になっていました。どちらが正しい道なのか実際に皆で坂を上ったり、下りたりしてみると不思議に哲学を体感しているかのような気分になりました。唯心庭の概念橋を渡り理性島と称する心字池の周りをグルリと回り~誰も池に落ちなくて良かった~とほっと一息。桜満開の俗世間に戻って笑顔で記念撮影。

懇親会は6期生堀本恵子さんの素敵なアトリエを会場に、和気あいあいの時間を共有しました。
「哲学が分からない事に慣れてきた」・「この分からない時間が心地良い」という名言も飛び出し、「分からないところが、解らないのでしょう」と高橋先生に指摘され、続きは2019年ユリイカ“よく生きるための哲学講座「人間は理解する動物である」に“乞うご期待!!”となりました。教室を抜け出し、楽しい春を満喫した一日でした。

*現在、ユリイカの会では2019年度シリーズ講座「人間は理解する動物である」の参加者募集中です。期生会の枠を越えて皆さまのご参加をお待ちしています。
(講座の内容については、添付チラシをclickしてご覧ください)

・お問合せ及び申し込み先:eureka.rssc@gmail.com (記:吉岡)