仏像に魅せられて――10年目に見つけた「私」のセカンドステージ

9期生 野上 正峰

 東京藝術大学の日本仏像史の先生が解説してくださる仏像巡りツアーに、9月に初めて参加しました。1泊2日で滋賀・奈良の6か所を訪ね、1か所1時間〜1時間半かけて仏像を拝観します。解説は「仏像を彫刻として見る」藝大流。専門用語が並び、比較対象として有名な仏像の名が次々と挙げられます。説明についていけるか心配していましたが、専門用語は概ね理解でき、列挙される仏像もその多くは姿が思い浮かび、何とかついていくことができました。解説はこれまで考えたことのなかった視点の連続で、説明が終わると参加者が入れ代わり立ち代わり質問。あっという間に1時間経ってしまいます。とても充実した2日間でした。

 私が仏像巡りを本格的に始めたのは、2022年に奈良に出張した時です。中学生の頃よく鎌倉に仏像を見に行ったことを思い出し、出張の前後に休みをつけて、奈良国立博物館、東大寺、興福寺、法隆寺、中宮寺、法輪寺、薬師寺、唐招提寺、西大寺などを訪ねました。以来仏像に魅せられ、機会をみては仏像を拝観し、本を読んで勉強してきました。

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 55歳でRSSCに入学した時、私は挨拶状にこう書きました。

 立教セカンドステージ大学は「シニアの人たちがセカンドステージの生き方を自らデザインする」とのコンセプトに基づき2008年に開講された学校で、50歳以上を対象としています。サラリーマン生活を離れ、世の中と自分を見つめ直して、今後の人生を考えていきたいと思っております。

 「今後の人生」の「公」の面は、在学中に現在の仕事に出会い答えを出すことができました。入学後10年を経て「私」の面でもようやく一つの答えに巡り合えたと思っています。

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編集チーム 十七期生