2025年6月7日(土)プラチナコミュニティ研究会主催の夏季セミナーを開催しました。
セミナーは3部構成とし、第1部では、RSSCで講座を持たれている丸の内プラチナ大学 副学長・三菱総合研究所 主席研究員 松田智生先生より、【丸の内プラチナ大学~多世代の学びと地方創生への挑戦】と題して、RSSCをはじめとする生涯教育・多世代のコミュニティについてお話をいただきました。
松田先生の講座「逆参勤交代」は、20以上の自治体で展開されています。丸の内で開催される事前講座では各自治体の市長・町長が街の魅力・課題・首都圏人材への期待を講演され、参加者は“私が”何が出来るかを討議します。現地に赴くフィールドワークは、参加者のQOL・ウェルビーイング向上、地方副業等のセカンドキャリアにつながり、受け入れ地域の関係人口・担い手の創出につながっています。丸の内プラチナ大学を経て実際に地方で関係人口として活躍されている方の事例を紹介していただき、これから「何ができるか」と考えている我々RSSC生にはとても刺激になる講演でした。
丸の内プラチナ大学は三菱総研と三菱地所が母体となり、農業、アート、ウェルビーイングなどをキーワードに首都圏の社会人・大学生・アクティブシニアが集う社会人講座です。学長は小宮山宏(元東大総長)、副学長を松田智生先生が務められています。過去には、RSSC・丸の内プラチナ大学・高知県の連携で高知県の課題解決に取り組む試みも行われていたそうです。

第2部【「天命」に気付き全うする】では、小豆島ヘルシーランド株式会社 共同創業者・相談役、インターナショナルヘルシーランド株式会社代表取締役社長の柳生好彦氏をお迎えし、オリーヴの国内栽培発祥の地、小豆島発の事業構想を展開され、世界に広げていくという講話を拝聴しました。柳生好彦氏は、小豆島でのオリーヴ栽培を「天命」と捉え、地域振興と健康産業の発展に貢献することを目指していらっしゃいます。今回のご講演ではオリーヴの歴史の紹介と日本で唯一小豆島に定着した背景、元松下電器産業の高橋荒太郎会長の「小豆島に根を残したい。根とは事業である」の言葉が原点となって創業したことや、1989年にヨハネ・パウロ2世と特別謁見しオリーヴの苗をお届けし、『ありがとう』と声をかけられたこと、これらの出会いが「オリーヴを極める」ことを天命と感じているとの事でした。天命を全うするためには人との縁・つながりが大切。人との出会いがご自身の「天命」を形作り、何事もご縁だというお話をされました。私たちプラチナコミュニティ研究会との出会いも「ご縁」と仰っていただき、一昨年に続いて今回もご登壇していただいたことを有難く感じました。

第3部では【小豆島の地域振興と様々な出会い】として、松田先生・柳生氏および今年度「地方創生フィールドワーク」の講座を持たれる上田信先生によるパネルディスカッションを行いました。ディスカッションでは小豆島の豊かさや今年開催されている「瀬戸内国際芸術祭」をきっかけとする振興についても議論されました。小豆島の良いところは自然の豊かさ、歴史、人であること、「フィールドワークその他で小豆島を訪れるRSSC現役生・卒業生も多い。我々にも何かお手伝いできることがあるのではないか」と、小豆島・オリーヴの今後に期待感を膨らませる機会となりました。

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プラチナコミュニティ研究会