宿場町 千住をたずねて
2021年12月11日、初冬とは思われぬような穏やかな一日、加藤ゼミは宿場町千住をたずね歩く会を開催いたしました。新型コロナがいくらか落ち着いた時期を捉えての久しぶりのリアルな活動です。
北千住の町に詳しい加藤先生の案内のもと、7名のメンバーが旧日光街道から荒川、隅田川まで、北千住の町に宿場町の名残りをたずね歩きました。
江戸四宿のひとつ千住は、宿場町としてだけではなく、商家の多い町として江戸時代に栄えた町とのことで、今も町のいたるところに往時の賑わいを思い起こさせる建物や看板を見ることができます。間口が狭く、奥行きの深い町割りは、多くの路地空間を今に残しています。
また千住の町には銭湯が8軒もあると言われ、その中でもキングオブ銭湯の異名を持つ、昭和4年創業の「大黒湯」は、大きな寺社建築のような外観を誇り、優美な大屋根と格式を感じさせる唐破風屋根の入口には、昭和初期の宮大工の技を見ることができます。
千住大橋のたもとには、松尾芭蕉が奥の細道へ旅立つ時の「矢立初めの碑」が建てられています。
「行春や鳥啼き魚の目は泪」は、旅立ちの一句目としてここ千住で詠まれたそうで、筆を持つ旅姿の芭蕉の像が近くに佇んでおります。
荒川の土手に上れば、広大なる川幅と河川敷、広く高い青空に感嘆の声が上がり、振り返れば金八先生ならぬ、我らが加藤先生の姿がありました。
まだまだ新型コロナ感染状況は改善すること期待はできませんが、加藤ゼミはこの日のような野外活動をこれからも続けてゆこうと、ゼミメンバー、加藤先生と語り合いながらの一日でした。
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