梅雨入り直前の6月7日(水)、上野駅公園口に集合、一路“知の拠点、東大を目指す。今回は加賀百万石の前田家の上屋敷だった本郷キャンパスと地震研究所のある弥生キャンパスを歩き、学び、楽しむ会で10名が参加しました。上野恩賜公園→不忍の池→無縁坂・鉄門(森鴎外の小説・「雁」の主人公、岡田青年とヒロインお玉との物語の道筋を辿る)→日本医学界の黎明期に多大の貢献をしたベルツ、スクリバ両博士の銅像(ベルツゆかりの草津温泉の音頭を、ドイツ語訳詞で藤田隊長が、口吟する。Kusatsu guten platz einmal Kommen Sie)
その後三四郎池(ヒロインの里見美禰子と三四郎の出遭った池の畔に佇んでみる)→ 総合研究博物館(文系理系双方の資料を網羅。動植物の標本や化石、鉱物標本、考古学資料、建築部材など多岐に亙る。中でも存在感を放つのが放射線炭素年代測定で使われるコンパクトAMS(加速器質量分析装置)、実際に研究生が装置を使う様子をガラス越しに見ることが可能。→地震研究所で広報アウトリーチ室の黒澤 隆氏に迎えられ、“地震予測研究最前線”の貴重なお話しを伺い、事前予測のメカニズムとその高度化に国を挙げて取り組んでおることを知り頼もしく思う。世界で発生する地震の10%が日本とその周辺で起きており、今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる「地震動予測地図」を目の当たりにすると、明治29年の三陸海岸大津波、関東大地震(マグニチュード7.9 大正12年 1923・9・1)、阪神淡路大地震、東日本大震災により、日本は非常に危険度の高い国であることが理解できる。東京大学創設(明治10年)の50年前、文政10年(1827年)、前田家が徳川家斉の21女、溶姫(やすひめ)を娶るに際して造られた朱塗りの「赤門」前でパチリと記念写真!
本郷通りの賑わいと明治以来の長い歴史と伝統を誇る東大に、改めて知の最高峰を覚える。“面白さ”とは、(ネットの情報を鵜呑みにする受け身ではなく)、主体的に行動してこそ感じられる。好奇心で一歩前に出て行き、自分の経験と主体的に重ね合せてみる事によって知識が身に付き、人生の豊かさにも通じる!仲間とこんなハナシをしながら、緑溢れるキャンパスで充実のひと時を過ごす。 ( 文:小泉、写真:藤田 )
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