「庄司先生のご案内で盆栽美術館見学」

皆様は、庄司洋子先生が大宮にある大宮盆栽美術館の館長を務めておられるのをご存知でしょうか? 近々ご退任と伺い、急遽、二期の会と庄司ゼミ2期・3期生に呼びかけて大宮盆栽美術館見学会を企画しました。

日時:5月15日(月)午後2時~4時

場所:「さいたま市立大宮盆栽美術館」(宇都宮線土呂駅から徒歩5分)

http://www.bonsai-art-museum.jp/

参加者:二期の会12名、庄司ゼミ3期生2名 計14名

 

大宮から宇都宮線で1つ目の土呂駅近く、静かな住宅街の中にある2階建ての大きな和風建築の世界初の公立の盆栽美術館です。テイカカズラの大鉢が置かれ甘い香りが漂う玄関ホールで満面の笑みを湛えた庄司先生(館長)に迎えられ、学芸員のご案内と説明を頂きながら先ずは展示室から見学。解説パネルの向い側に解説を代表する盆栽が置かれたギャラリーに続いて、盆栽と水石、掛け軸で飾られた三つの座敷。静かで落ち着いた格式のある美しい空間が広がり、盆栽とは総合芸術であることを認識させられました。だから「盆栽美術館」なのだと納得。

今や世界に知られるBONSAI、特に今年は大宮を中心に世界盆栽大会が開催され、この静かな美術館も連日2000人もの愛好家で賑わったそうです。

庭園には、安倍首相が子どもの頃遊んでいた祖父岸信介邸の庭にあった盆栽、大隈重信が愛した盆栽など等、大小の松、モミジ、ケヤキ、カリンなどの盆栽が夫々の「宇宙空間」を展開していました。中には1000年を超える名品もあり、職人たちの日々の手入れの苦労が偲ばれます。台風はもとより降雪や日照が強すぎる時には盆栽を軒下に移動させたり、ネットを被せたりと職員は休みも返上で大忙しだそうです。

その後、職員の方々に見送られ、庄司先生のご案内で、盆栽町の盆栽園を覗きながら大宮公園、氷川神社を通り大宮駅へと1時間ほど散策し、駅周辺にて庄司先生を囲み賑やかに和やかに懇談し散会しました。

盆栽は年寄りの趣味と敬遠しがちですが盆栽大好きな方もそうでない方も一度この盆栽美術館を訪れて世界に誇る日本文化の一つに触れてみては如何でしょうか?                               今月24日(水)午後10時よりNHKBSで下記の放映があるそうです。

皇居の宝物 「盆栽物語~時を語る大道庭園の老木たち~」 https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92042/2042443/index.html

(記:北澤)