セカンドステージ大学の魅力

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(トリエステの城塞都市ドゥブロヴニクを背景に)

 立教セカンドステージ大学は、今年で10年目、来年度は10周年となります。すでに多くの修了生が、いまも各方面で活躍していることに、私自身が大きな刺激を受けています。

 私的な話となりますが、私自身はRSSCに関わるようになって3年目となります。教員の立場でRSSCの魅力として、まず、十数名の受講生とともに行うゼミナールが挙げられます。私のゼミナールでは、最初に「それぞれの人生のターニングポイント」を語ってもらい、1つの年表にまとめるところから始めます。すると、個々の体験がバラバラではなく、受講生の人生が大きなうねりを持ったリズムのなかにあることが見えてきます。今年はさらに、ターニングポイントとなった一場面を、絵に描いてもらいました。50歳を超え、平均60歳ほどの受講生は、それまでの人生のファーストステージで実にさまざまな経験と知見とを重ねてきています。海外での駐在経験、主婦として子育てや介護で悩んだ経験、中高の教諭としてつぶさに観てきた教育現場など、受講生の語る話から私は多くの事を学んでいます。

 セカンドステージを豊かなものにしようとする受講生の姿から、私自身のセカンドステージを具体的にイメージする手がかりを得ています。新たな学び、ボランティア活動、資産運用、健康維持など、いずれは退職し、高齢者となるときのために、いまどのような準備を始めなければならないのか、得るところは少なくありません。さらには受講生・修了生とも酒を酌み交わしたり、受講生の案内でブラタモリにならって町を散策したりと、深い付き合いがいまも続いています。

上田信

立教大学文学部

この記事の投稿者

八期生編集チーム