名画(美術)鑑賞友の会2016年4月19日 鑑賞会のご案内

  1. 美術展    カラヴァッジョ展
  2. 実施日時   2016/4/19(火) 10:00~11:30 (12:00~感想発表会)
  3. ギャラリー  上野国立西洋美術館

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610 年)は、西洋美術史上最も偉大な巨匠の1人であり、イタリアが誇る天才画家です。彼の劇的な明暗法によって浮かび出る人物表現とその写実性は、バロックと いう新時代の美術を開花させる原動力となりました。彼の画法はヨーロッパ中の画家たちによって継承され、カラヴァジズムという一大芸術運動に発展し、ラ・ トゥールやレンブラントを含む数多くの画家たちに大きな影響を与えました。本展は、カラヴァッジョの名品と、その影響を受けたカラヴァジズムの作品約50 点、その他関連伝記資料などにより構成し、カラヴァッジョの劇的な人生と作品、そして彼の芸術が美術史に与えた影響を紹介します。    (国立西洋美術 館 展覧会案内より)

カラヴァッジョ《バッカス》1597-98年頃、油彩、カンヴァス、フィレンツェ、ウフィツィ美術館 カラヴァッジョが生まれ育ち、絵の基本を学んだロン バルディア地方には写実的な静物表現の伝統があり、彼はそれに精通していた。静物画といっても、人物との組合せが殆どで、通常、静物は補助的・装飾的な役 割をはたすにとどまるが、カラヴァッジョの絵では人物と静物の比重が変わらず、同列の扱いになっている。

(事前勉強会 大箸 渡)

 カラヴァッジョ《エマオの晩餐》1606年、油彩 /カンヴァス、ミラノ、ブレラ絵画館 ① 光と闇(撃発する信仰のドラマ) 画面の外側から射し込んだ光で人物や事物をスポットライトのように照らし出し、それ以外の部分は、暗く、時には、深い闇 に没している。強烈な明暗法(キアロスクーロ)によって、画面に真摯かつ劇的な精神性をもたらしている

(事前勉強会 大箸 渡)

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image4 カラヴァッジョ、その暮らしは順風満帆なものではなかった。 激しい気性の持ち主で自ら事件を起こし、また他人が起こした事件に巻き込まれて、十指に余る 警察裁判記録を残している。ついには当時のローマ教皇から死刑宣言を受けるほどだった。「二週間を絵画制作に費やすと、その後1ヶ月か2ヶ月のあいだ召使 を引き連れて剣を腰に下げながら町を練り歩いた。舞踏会場や居酒屋を渡り歩いて喧嘩や口論に明け暮れる日々を送っていた」とされている。

(事前勉強会 大 箸 渡)

カラウ゛ァッジョ展鑑賞会のご案内 2016 4 19

名画(美術)鑑賞友の会主宰 渡邊敏幸 tokyo.tomine-toshi@ezweb.ne.jp