2024年11月15日、神奈川県横須賀市に立教大学が保有している『原子力研究所』を訪問した模様を紹介いたします。今回はRSSCシニアプロボノ研究会の精鋭3名にて、立教大学原子力研究所の立ち上げからの歴史と現在の状況について、色々とレクチャーを受けながら現地を視察させていただきました。

 立教大学原子力研究所は、1960年2月に建設工事着工を開始し、1961年12月~2001年12月まで約40年間(延べ33,570時間)、文部省の予算により『立教炉共同利用』として稼働した実績のある、大学保有の原子力研究所として大変歴史のある貴重な施設です。これらの時代背景と歴史を振り返ると、まさに原子力という偉大な発明と英知の集大成によって繁栄した、世界の縮図を垣間見るようでありました。

 そして今回のレクチャーの主なテーマは、2002年からスタートして現在も段階的に続けている『立教炉の廃止措置』についてでありました。廃止措置には立教炉を安全に廃止するために様々な段階があり、これらひとつひとつをクリアーするために、多くの時間と労力をかけられているという事実に驚愕しました。現在は2002年より20数年の時を経て、第2段階まで完了しており、第3段階の最終的な処理については、『放射性固体廃棄物』の処理場の準備が整い次第、計画されるとのことでした。

 今回のレクチャー&視察を経て、進化する時代の技術発明・革新による繁栄から、様々な恩恵を受けてきた世代の私たちだからこそ、一方でその裏側にある使い古された技術の後処理(幕引き)を未来への課題として残さないよう、明確な道筋を示し行動することこそが、私たちシニア世代に託された命題ではないかと、改めて気づくことができたとても貴重な時間であったと思います。立教大学にはこのような素晴らしい設備があることを伝えると同時に、大学の関係者であるからこそ、ぜひ一度は訪れておきたい大切な施設であるという思いを込めて、本文を掲載させていただきました。ご興味のある方はぜひ下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

【立教大学原子力研究所 問い合わせ窓口】

管理室 浅葉ひろみ Tel : 046-856-3131   E-mail : hiromi@rikkyo.ac.jp

 RSSCシニアプロボノ研究会では、今回のような少人数での活動も積極的に開催しております。様々な活動に興味のある方、何か自分たちで行動したいと考えている方は、ぜひ私たちと一緒に活動しませんか?

RSSCシニアプロボノ研究会 15期生 中川與和

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   代表者 ウイックスかおり  rsscsrprobonodsk@gmail.com

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