2024年9月28日、食と健康を考える料理同好会『Cook well(ククエル)』企画、“松山先生の栄養学に関するミニレクチャーと、ベトナム料理にチャレンジ”の模様を紹介させていただきます。夏の異常気象がようやく落ち着き過ごしやすい気候になった空の下、15期~16期のメンバーと松山先生ならびにサポートスタッフ合わせて総勢22名で、東京・池袋にある豊島区区民センターにて、Cook well(ククエル)『第12回 ベトナム料理作りにチャレンジ!』を開催いたしました。
最初は、RSSC教授・松山伸一先生より『食品添加物の役割と安全性』というテーマでレクチャーが行われました。食品添加物は、リスク評価(食品安全員会)及びリスク管理(厚生労働省、農林水産省、消費者庁)にて、人の健康に影響を及ぼさないように管理されているため、過剰に摂取しなければ人体に影響を及ぼすことは少ない。食品に対しては、本来の正しい知識と認識を得ることが大切である。
・ほとんどの食品添加物は、国際的に安全と認められている
・食生活においては、バランスの良い食事が大切
・食用の植物は何らかの微量の毒を持っている ⇒ そもそも食品は安全ではない
・食の安全性で最も注意すべきは食中毒である
・食に関してはリスクの最適化が大切
(あるリスクを受け入れることで、別のリスクを減らすことができる)
今回のレクチャーは、食品添加物の役割と安全性でしたが、一方で無農薬や無添加など健康に良さそうな言葉や情報の奥に潜む脅威を、あらためて知る良い機会となりました。
続いて、今回の企画提案者である別府たえ子さん(15期 松山ゼミ)によるレクチャー(私の体験記 ベトナム25年の歩みと軌跡)があり、その後チームに分かれて、それぞれ宣言したベトナム料理作りを開始しました。今回は調理時間が約1時間に決められていたため、チームそれぞれ事前にした下処理した食材を用意して、短時間で仕上げるように試行錯誤しながらも、和気あいあいと笑顔を絶やさず調理に没頭できました。このようにみんなでコミュニケーションをとりながら、料理を楽しむこともCook well(ククエル)の大きな活動の目的となっております。
最後は乾杯の合図とともに、各チームで作った料理の盛大な試食会が始まりました。それぞれの料理を前に、好きなドリンクを飲みながらの歓談する参加者の姿はまさに、今回のテーマである『ベトナム料理にチャレンジ』の充実した時間を物語っているようでした。特に今回は、ベトナム料理を食べることは好きだが、自分で作ったことがない参加者が大半だったため、実際に食べに行って具材や調理方法を研究した人、店の人にアドバイスをもらって工夫した人、試行錯誤しながら試作を作った人など、様々な行動によって作られた料理の味は格別なものがあり、実に良い経験になりました。
今後も、Cook well(ククエル)のテーマである『食に興味のある人のコミュニティ』を通じて、様々な料理と食文化の勉強会を計画して参ります。
15期 松山ゼミ 中川與和
Cook well(ククエル)運営・企画担当
15期 松山ゼミ 原尾麻里子
15期 大野ゼミ 宮本ひろみ