RSSCホームカミングデー2023に寄せて

堀 エリカ

 2020年1月に、国内で初の感染者が確認された「新型コロナウイルス感染症」。依然、感染の流行は収まらない状況にありますが、この5月に5類に移行したのに伴い、同窓会の研究会や同好会の活動はじめ各々が力を入れているものに、より一層熱心に取り組んでいる人も少なくないと思います。そうした取り組みを継続していくうえで、欠かせない要素の一つが「健康」であることは言うまでもありません。

 私たちが健康を保つためには、自分の身体の状態を把握することがまず求められます。講義の中で度々触れましたが、医師などの医療者はあくまで医療の専門家であるに留まり、私たち一人ひとりの身体の専門家ではありません。私たちの身体の専門家が誰であるかというと、他の誰でもない私たち自身です。コロナ禍で、ちょっとした体調変化に気を使ったり、毎朝の検温を習慣化しているように、日々の生活の中で自分の身体が発するサインを、直接、あるいは各種の測定器やウェアラブル端末を介して間接に把握することが大切です。また、より詳細に知るには、健康診断や人間ドックが有用となります。新型コロナウイルス感染症への感染を危惧した健康診断や人間ドックの“受診控え”により、病気の発見が遅れたり、進行した状態で見つかるケースが少なくありません。前回の受診から期間が空いている人は、この機会に受けることをお勧めします。

 同窓生の皆さん一人ひとりが、健やかで充実した日々を過ごされるよう願っています。