数年前まで両親の遠距離介護をしていた私は、当時離れていても何らかのサポートが出来るのではないかと、様々な見守り手段を検討していました。そのひとつが、ロボット(オリヒメ/OriHime)の存在でした。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大により、引き続き感染症防止としての非接触によるニーズが各分野で広がり、医療現場において人に代わって短時間で病室を殺菌する専用ロボットは、現場での感染不安からの解放に繋がり、介護施設でも介護ロボットや見守りセンサーの活用は、人材不足のままにしておけない解決策として、機械やロボットの活用は万能ではないにしろ一乗の光りになる可能性が大いにある。
身近な所でスーパーマーケットでの支払方法でセルフカウンターでは、自身で商品のバーコードを機械に読み込ませての支払い、レジがある対面は自動精算機をレジ横に数台設置した事により、レジ担当者が金銭の受渡しする必要がなく、客側も支払に小銭を出す手間に並ぶ人を気にせずゆっくりと済ますことは、精神的なメリットが客側にもある事に気づく。
昨年の6月、日本橋に「分身ロボットカフェ」が開店しました。このカフェは、重度障害で外出困難や寝たきりであっても、自分らしく自宅にいながら「オリヒメ/OriHime」というロボットを通し、新しいコミニュケーションツールとして社会参加の出来る場所です(実験施設)。
ビルの1階にあるそのカフェは、入り口左手に案内のタブレットと台の上にチョコンと着物姿のオリヒメ、前方右手にロボットのお出迎え。
入ると何処からか「いらっしゃいませ~」の声。どうも正面カウンターの中にいる人の声ではなさそう。
「ご予約ですか?」との声掛け
「はい。13:00に予約しています」
「ありがとうございます!」
「あれ~?」良く見ると、オリヒメに装着されているカメラで、こちらの様子を察知し各地でのメンバーが対応してくれていたのでした。
今日はTele-Baristaエリアにて、バリスタ研修を受けたパイロット(オリヒメ操縦の呼称)がロボットを遠隔操作で、4種類の中から好みのコーヒーを入れてくれる予約です。(ロボットの肩に乗っているオリヒメが遠隔操作している)パイロットは、愛知県に住む「みかちゃん」サポートは、広島県に住む「みちおさん」でした。
分身ロボットカフェ - YouTube☜click
ロボットを遠隔操作しながら、状況を説明する「みかちゃん」との会話は、淡々とコーヒーを入れているロボットが目の前にいても、肩に乗るオリヒメを通じ「みかちゃん」を身近に感じる不思議な感覚だった。「人工知能を備えたロボット」では補えない。そこには、人を感じられた。
近い将来、この技術と進化がどの様に私達を支えてくれるのか。2025年には、最後の団塊の世代が後期高齢者となる。身体に障害が生じた時、孤独にならず何かしら希望が持てるツールになるのではないかと、この実験施設である「少し先の未来カフェ」に更なる期待が溢れた。
(7期 梅本)
【追記】…<事務局記:左画像はclickすると大きくなります>
予約を入れた当日、NHK WORLD-JAPANの取材が来ていました。
3月17日(予定) 10:00~/15:00~/21/:30~/2:30~7:30~
放送から3年間、「NHK WORLD」のオンデマンド配信されるようです。
「少し先の未来を」あなたも感じてみませんか?
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