7月の記録的な大雨と日照不足、そして梅雨明け以降9月になっても続く猛暑もようやく終止符が打たれそうだ。天候に恵まれない中、この夏の我が家の菜園ではキュウリと枝豆がまずまずの収穫。少なくとも私のビールの友として、また孫たちの収穫体験の材料として十分に役割を果たしたといっていい。ナスは不調だったが、8月の猛暑を避けて枝を落とし、根を切って追肥を実施。1カ月ほど株を休ませて秋ナスの収穫に備えている。初めての更新剪定作業だったが、なるほど!テキスト通りに株が見事に若返り、どうやら10月まで秋ナスが楽しめそうだ。
一方、私の方も休養は十分。朝早く起き(現在は5時起床)、犬の散歩、テレビ体操(10分)+筋トレ(スクワット、腹筋など)でひと汗かいた後、シャワーを浴びて朝食をとるという充実した朝を過ごしている。また、三密を避けるために、買い物などの外出も極力午前中とし、移動手段には徒歩を選択、おかげさまで午前中に7000歩前後のウォーキングをこなし、猛暑の午後はエアコンの効いた部屋で読書などをして過ごしている。withコロナでの新しい日常の基本形については、生活のリズムとして定着してきている。
諸般の事情により、実家の一戸建て(築35年)にメンテナンス要員として住むことになり、約一年が経過したが、田舎の一戸建てはやるべき作業が豊富で、おこもり生活にはもってこいなのである。雑草対策に始まり、ブロック塀などの外壁補修、水回りのチェックなど様々な案件が日々発生する。放っておいてもさほど困ることはないのだが、多くの場合は最寄りのホームセンターで材料を調達し、中学生の技術家庭のスキルがあれば、ほとんど解決するのである。
このプロセスがなぜかとてもおもしろい。様々な機材や工具が準備されて、仕上がりをイメージして自らの判断で決めていく。うまく出来上がれば、俳句の一つでもひねりたくなるような気分なのである。先日受講したセミナー(ユリイカの会主催、講師:大熊玄 氏)のネタを借りれば、鈴木大拙氏の言うところの「詩の世界(創造的想像力)」を感じているのかもしれない。
今後の課題は行動範囲をどのように拡大するかということになるのだが、そこで、中断していた案件「母方のルーツ」の探索を進めることにした。これは以前から戸籍などを収集、母親、叔母からもヒアリングを実施して準備しており、いざ、実地調査開始というタイミングでコロナ禍が始まってしまったのである。母親、叔母とも高齢のため、あまり先送りするのも好ましくない。訪問予定先の多くが栃木県内、動き出すなら今がチャンスだ。まずは床の間の横に飾ってある書道の作者(僧侶)の寺を訪ねるところから始める予定だ。そしてついでに栃木の秋を満喫しようとたくらんでいるのである。
※「恭惟鞠養(キョウイキクヨウ)」:謹んでわが身を守り育ててくれた(父母の)恩を思う。
(7期生:石巻)
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