結婚してから、夫の家族7人で新年を祝うことが多くなった。昭和が終わる頃には、甥や姪を中心に9人でクリスマスや新年を過ごすようになっていた。甥や姪が成長すると、それぞれの友だちと楽しい時間を過ごすようになり、9人で一緒に過ごす機会も少なくなってしまった。平成の半ばに甥の家族に女の子が誕生したことから、クリスマスツリーを囲んで11人で集まるようになった。さらにもう一人の甥の結婚や義父母にとっては曾孫の誕生もあり、昨年の夏には4世代14人で旅行を楽しむことができるようになった。

そして、「平成」最後のクリスマス会と新年会は、姪と甥の子供の活躍により、例年以上に賑やかで楽しい時間を過ごすことができた。姪はクリスマス会にはたくさん餃子を作って待っていてくれていたが、「美味しい、もっと餃子食べたい!」の声と共にあっという間にみんなで完食してしまった。クリスマスには子供たちが好きな「ピザやフライドチキン、お寿司、クリスマスケーキ」など盛りだくさんだったのに・・・。優しい姪は足りなかったことを反省して、新年には200個も用意してくれていた。「こんなに沢山作ったのが初めてなので、味付けが心配」と話していたが、もちろん「美味しい!」の声で完食。おせち料理で一番大切なことは、家族の幸せを願って作ることなので、姪の作った餃子はおせち料理として十分に仲間入りを果たしていると思っている。

新年会では、義父母にとっては曾孫の小学校6年生の僚那君と義兄が「ビンゴ大会」を計画してくれていた。僚那君は、司会をしたりビンゴカードを配ったりと進行役まで担ってくれ、いつにも増しての楽しい時間となった。その上、人一倍家族の幸せを願っている姪が、「平成」最後の年に結婚したことで、4世代15人で賑やかで楽しく過ごすことができた。平成最後の新年会は、15人での楽しい時間なはずなのに、リビングルームにある時計の針がゆっくり進んでくれなかったのが、ちょっと淋しい気がしたのは私一人ではないはずである。

「立春」を迎え、待たれる春がやってきた。広辞苑では「待つ」ことは人や時が来ることを予期し、願い望みながらそれまでの時間を過ごすことと書いてある。いつかは自分に合ったパートナーが現われることを願っていた姪にとっては、平成は願い望みながらの時間だったはずである。私は、残り少なくなった「平成」という時代を、優しい姪と大切に過ごしていきたい。(7期生 金子)

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