今年の4月に目白にある日本聖書神学校に入学しました。この神学校は、1946年に設立され、今まで多数の牧師を輩出してきた伝統ある神学校です。おもに働きながら牧師(伝道者)を目指す人々のための夜学の神学校です。
今年入学した一年生は7名で、学校に勤務している人、伝道所で働いている人、公務員を定年退職し幼稚園の副園長として働いている人、病院に勤務している人等が同期生です。平均年齢は55歳前後で、私が一番の年長者です。
私は既に2年間、基礎講座(信徒として学べる)受講生として神学校で勉強してきましたので、神学校の雰囲気はある程度分かっていましたから、それ程の不安はありませんでした。ただ、同期の仲間と較べて、クリスチャンとしての経験が短いので、しっかり勉強しなければならないと考えていました。
また、家が東京の郊外にあることもあり、月曜日から金曜日までは神学校の学生寮に入ることにしました。というのも、月曜日と金曜日は夕方6時から1時間弱の礼拝があります。礼拝後に授業が開始され、授業が終わるのは夜の10時過ぎですから、帰宅時間は深夜になります。学生寮は学校の敷地内にありますので、通学の疲れもなく快適な生活を送っています。
学生寮に入って驚いたことは「早天祈祷会」があったことです。毎朝7時から8時頃まで約1時間、賛美歌を歌い、聖書を輪読し、輪読した箇所の釈義・黙想を行い、神保校長先生の指導を受けながらみ言葉を学びます。
このような祈祷会に参加することは、私にとって初めての経験でしたので最初は戸惑いました。この祈祷会では神保校長先生から、「この日本語の聖書の言葉はギリシャ語の原文ではどのような言葉ですか?その意味はどういう意味ですか?」という質問が飛んできます。ギリシャ語は名詞・形容詞・動詞等が変化します。特に動詞の変化は複雑で英語の比ではありません。
それからお祈りの課題を確認し参加した各自がお祈りをし、最後に全員で「主の祈り」を唱えます。
キリスト教に関わる学問は数千年に渡る学問です。そして、今なお進化しています。学びの量・深さを考えると圧倒される思いにとらわれます。それでも学ぶことを決意したからには、毎日一歩一歩進むことだと思って今も、これからも努力を続ける所存です。
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