第5回 8期キタロウ会「柴又散策」 (野田ゼミ)

 駅を降りると、寅さんの銅像が私たちを迎えてくれました。そうなんです、今回のキタロウ会は葛飾柴又を散策しました。

柴又帝釈天
 まずは、柴又駅から帝釈天参道をぷらぷらと歩き、高木屋老舗では、我慢できず名物の草団子を皆で1本ずつ食べてしまいました。お土産を確認しつつ帝釈天をお参りし、江戸時代初期の建築様式に改めて感心し、帝釈天裏側の「帝釈堂彫刻ギャラリー」へ。普通は通り越してしまうところですが、なかなか見事な彫刻群でした。帝釈天に行かれる機会がありましたら、お勧めします。

矢切の渡し
 「矢切の渡し」にはぜひ乗ってみたいと堤防を歩き、寒い中しばらく待ち、往復400円を払って乗り込みました。船頭さんが漕いだのは往路だけで、復路は電動でしたが、そこは時代の流れでしょうか。情緒に欠けるようにも思いましたが、意外に皆さん楽しんでくれました。11月で今年は終了とのこと、若い船頭さんが江戸川について昔の近辺の様子や、豪雨の時はかなり水位が上がる事、普段はあまりいない魚も捕れるとのことなど話してくれ、なかなか愉快な往復30分間でした。復路はゆっくり遠回りしてくれました。対岸には伊藤佐千夫の「野菊の墓」の文学碑があり、同乗した女性の方は、その西蓮寺に行って松戸まで歩くと話してくれました。あとで知ったことですが、この船頭さんは世襲制で代々引き継がれているとのことです。

鰻、「寅さんミュージアム」
 昼食は美味しい鰻をたべ、「寅さんのミュージアム」へ。
歴代の寅さんの相手役の女優さんの写真に懐かしい、との声があがっていました。当時の社会情勢の新聞記事とともに、「寅さん」の幼少のころからの生い立ちを分かりやすく、動く紙芝居風に説明されており、また、団子屋とらやの建物が映画のセットそのままに作られていました。なかなか見応えがあります。そして隣の「山田洋二記念館」へ。思ったより充実した散策になり、皆さん草団子を土産に帰路につきました。

 今回の柴又は岩澤さんの企画で実施できました。野田先生は講義のため欠席され、キタロウ会も4人のみの参加でしたが、ゲストに5期中村さん、8期の青木さんを迎えての散策で賑やかに行われました。

(古市 記 2017.11.28)

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九期生・編集チーム