此の日も、朝のニュースで北国の雪の便りを耳にした11月29日(水)、小田急多摩線「黒川駅」に我等ワンゲル部の9名が集合。正午の合図で女性2名、男性7名の勇者は、最初のスポット京王相模線「若葉台駅」を目指して一歩を踏み出す。汗ばむほどの好天のもと、最初の難所《丘の上広場》までのロングスロープを一気に登りきる。よこやまの道 の唐木田方面に向かう西順路のスタート地点となっている当所で小休止、記念撮影を済ませ、次なる《さくらの広場》へと歩を進める。コース随一の展望スポット《防人見返りの峠》では、あいにくと霞がかかり富士山、丹沢、秩父連山、狭山丘陵は遠望あたわずも、万葉集にも歌われている、西国に向かう夫との別れに際し詠んだ“赤駒を山野に放し捕りかにて 多摩の横山 徒歩ゆか遣らむ“ に、暫し歴史ロマンの思いを馳せる。

 

 

 

 

 

 

後半、《一本杉公園》にある多摩市内から移築・復元された古民家で当時の建築様式の一端を知る。(解説版に榑縁=くれえん とルビはふってあるけれど意味がさっぱり分からない。家に帰り百科事典で調べて、縁板を建物に平行に張る!ことであり、反対語に 切り目縁 があることを知る)                              よこやまの道は古代より西国と東国をつなぐ交通の要衝、中世~江戸時代にも武士、町人、巡礼者等多くの人々が往来し幕末のは土方歳三や沖田総司らが出稽古のために通ったといわれています。よこやまの道の道沿いに色づく紅葉をタップリと観賞しながら 4時に車両基地のある「唐木田駅」に無事ゴールイン。初参加のマドンナたちの険路をものともしない健脚に一同脱帽。

 

 

 

 

 

 

総距離約12㎞ 所要時間(含む休憩タイム)4時間 約1万8千歩                          起伏の多いマウンテントレイルを終えた後のビールの味は格別!全員の健闘を讃えて乾杯。収穫大の一日を終える。           (文 小泉、写真 藤田)