二期の会「東京湾岸自然散策」の報告   

11月21日(火)午前10時半JR大森駅に集合した10名は、バスで最初の目的地である「東京都立東京港野鳥公園」に向かった。今回も案内役は大田区観光協会でボランティアガイドをされている内藤光子さん、「馬込文士村」「池上本門寺・松涛園」に続き三回目、雲一つない抜けるような青空の下、広い園内で1時間半にわたりバードウオッチングを楽しんだ。

   

入り口では日本野鳥の会のレンジャーガイドさんが笑顔で迎えてくださった。先ず最初に双眼鏡(無料貸出)の使い方を教えていただき出発、自然学習センターでこの野鳥公園ができた顛末や公園の概略の説明を受けた。この場所は1960年代に埋め立てられたが、その後自然にできた池や草原に野鳥たちが集まるようになったとのこと。地域の方たちの地道な自然保護運動や当時の美濃部都知事の決断によって残された野鳥公園とお聞きし、感慨一入の一同であった。

   

自然生態園には田んぼや畑、雑木林、小川も流れ、昆虫や小さな生き物たちが暮らしているのどかな里山風景が広がっていた。西淡水池に二ヶ所ある観察小屋は、飛来した野鳥たちを静かに観察できる環境が整っていて、我々も双眼鏡を使いながら鳥たちを観察した。東淡水池に向かう途中のいそしぎ橋からは隣接の大田市場、遠くには冠雪の富士山がくっきりと望め雄大な景観であった。ネイチャーセンターからは、広い池でくるりと体を返しながら餌を啄ばむ鴨たちが身近に観察され何時までも見ていたい気分であったが、ここで丁寧に説明してくださったガイドさんに感謝してお別れした。見つけられた鳥はヒヨドリ、シジュウカラ、ハクセキレイ、カモ、オオバン、アオサギ、キンクロハジロ・・・・・・

次はお待ちかねの大田市場でのランチ、市場で働く方たちの人気の食堂に入り、熱々の魚のフライやマグロのお刺身など海の幸を堪能した。平成元年に開設された大田市場は東京都内に11ある東京都卸売市場の一つで青果物、水産物、花卉の3部門を扱う総合市場である。余りに広い大田市場で我々は迷子になりかかりながら、またバスで次の目的地である「城南島海浜公園」に向かった。

公園のすぐ目の前には東京湾の青い海原と砂浜が広がり、春には潮干狩りもできるようだ。波打ち際まで散策した後、ベンチに座り大田市場で購入した「大福」で暫しお茶とお喋りタイム、東京港へ出入りする船や近くの羽田空港から離着陸する飛行機が間近で見られ、旅情を誘う。皆さん口々に「飛行機に乗って何処かに旅をしたいね・・・」と。ひと時寛いだ後、晩秋の穏やかな日差しを背に浴びながら帰路に着いたが、気が付いたら12,000歩を超える「東京湾岸自然散策」であった。

<世話人:内藤・福田・秋吉・小杉(記)>