RSSC開講初年度から

  RSSC開講初年度から、生と死に関わる講座を担当させていただいております。セカンドステージをどう生きようかと、希望を胸に入学された皆様にとって、死と向き合う講義は倦厭され、初年度はわずか4人の受講生しかいなかったことを今でも鮮明に記憶しています。

超高齢社会のネガティブな側面ばかりがメディアではクローズアップされますが、皆様のようなアクティブシニアの活躍は、次世代への勇気につながります。長生きしたくないと多くの若者が考える今の日本において、人生を思い切り謳歌していただき、「年を取るのは悪くないぞ!」と、世の中にお手本を見せていただきたいと思います。

 元来、私は人付き合いがあまり得意ではないのですが、同じ志を持つ皆様が、日々絆を深めておられる姿にいつも触発されています。何よりもうれしいのは、自治体などから依頼された講演先で、修了生の皆様が声をかけてくださる機会が多々あることです。メディアに出ると、「見たよメール」をくださる修了生もいます。一介の会社員に過ぎない私のことをいつまでも覚えていてくださり、ありがとうございます。

 人生は長いようで短いです。この先、老・病・死の不条理な試練に直面するでしょう。でもこの瞬間とこの出会いを大切に、皆様と共にこれからも人生を謳歌したいと思います。

 

小谷 みどり
第一生命経済研究所主席研究員
立教大学センカンドステージ大学講師

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八期生編集チーム