「人の心の中に平和の砦を築かねばならない」 ユネスコ憲章前文の一部です。
当クラブはその理念から、現在紛争の続くパレスチナ/イスラエルの問題を歴史から学ぼうと、11月15日、東京基督教大学の菊池実先生を講師に「聖書考古学」を通しての勉強会を開催しました。
イスラエルで学び暮らし、長年発掘調査と研究を続けている先生の講義は実に興味深く、予定の1時間半は短い時空旅行となり、あっという間に経ってしまいました。
考古学は過去の物質文化/遺物の研究を通し、歴史と文化を解明する学問である、ということをまず学び、パレスチナ/イスラエルの地理的、地形的状況から、なぜ4000年以上、九州の半分くらい場所に、昔も今も人々が住み続けているのかを知りました。
その中で印象的だったのが、「城壁崩し」の話でした。AD68年、Gamlaという街をローマ軍が破壊し、その遺跡からおびただしい砲丸や武器などが発掘されたスライドを見ました。築かれた街が破壊され、後年また同じ場所に新たに街が造られ、それもまた他民族などに破壊され、それらの破壊は、徹底的になされるとのこと。やがて幾層にもなり積み重なった瓦礫が小山になって、今またそこに人々が生活している――パレスチナ/イスラエルはそのようなところであることを知り、現在の紛争のことを深く考えさせられました。
地中海性気候で雨季と乾季に分かれ、冬は雪も積もり春には花が咲き乱れ、作物も豊かに採れる。泉の周りに人が住み憩う写真を見て、歴史が物語る、戦争で破壊され続けている「砦」ではなく、ユネスコの描く平和の「砦」を築くことの大切さを改めて思った次第です。
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