私は現在「ライフデザイン講師」と「英語通訳ボランティアガイド」の二刀流にて第2の人生を歩んでいます。そんな私に卒業後もRSSCとの関係性をつなぎ止めてくれたものは、栗田先生と坪野谷先生の授業「卒業生が語るアクティブシニアの生き方」での登壇でした。この11月で5年目となりますが、RSSCの現役学生を前に自分の卒業後の生きざまを語ることは、とても照れくさくもあり少し嬉しくもあるのです。
数年前、坪野谷先生から「山口さんのセミナーは、中高年やシニアの第2の人生設計を実践的に支援していて他にはないものだから、本を出したらいいよ。」と助言されました。その後、英語通訳ガイドのパーティで、既に商業出版の経験を持つI先輩に相談したところ、「出版を考えるのなら先ず出版企画書を書きなさい。」とアドバイスされ、フォーマットが送られてきました。早速、記入した出版企画書を見てもらうと1週間ほどで返事がきました。「山口さん、面白いじゃない!本になったら俺が読みたいよ。もう出版社へ送ったから、そのうち編集者のHさんから連絡が行くから頑張ってね。」というのが昨年の6月、私の「未知」の世界、出版に向けての活動のはじまりとなりました。
振り返ると、この15カ月間、セミナーと英語通訳ガイドの合間を縫っては、毎日執筆活動に励みました。書きはじめてから約1年、今年の6月に初稿を入れ、そこからも見直しがありました。7月に入ると、私は本当に本を出すことができるのだろうか?書きはじめた頃の大きな期待とは反対に、ダメかもしれないという不安が増していきます。HさんからGoサインが出たのは、8月の中旬以降でした。「これで行きましょう!9月末の発売に向け、ここからは細かいところの見直しに入ってください。」と突然言われたときは、「えっ、本当ですか?」と嬉しさよりも驚きで自分の耳を疑ったほどです。
私は、RSSC在学中、自らの人生に向き合い、何を目指し、どのように生きていくべきかを深く考える過程で、独自のライフデザインプログラムを開発しました。そして、ライフデザイン講師としてこれまで延べ1,000人を超える方々に第2の人生設計の指導を行ってきました。
本書では、その経験をもとに、50代以上の方々が自分の人生を再設計し、長期的なビジョンをもって自分らしい「シニアライフ」を生きるための実践的な考え方やツールを紹介しています。単に頭で「わかる」だけでなく、読者の皆さまも「実践できる」ようまとめたところが特徴です。RSSCの現役生は元より、OBの皆さんにも「私たちは、本来何のためにRSSCで学び直したのか?」という原点に立ち返る意味からも手にしていただけたら幸いです。
最後に、栗田先生や坪野谷先生は元より、在学中に修論を直々にご指導いただいた北山晴一先生と高橋輝暁先生、そして本書の表紙案選びにもご協力をいただき、いつも私を応援してくれる10期生の仲間たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
「シニアライフの人生設計 自分らしい定年後の生き方」は、9月27日にAmazon本から電子と紙(ペーパーバック版)で上梓します。既に本の概要や目次などはAmazon本へアクセスし、タイトルか私の名前で検索していただければ読むことができますので関心がある方は試してみてください。よろしくお願いいたします。
10期生 山口一夫
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