~プロボノ研究会主催 アートセラピーによるウクライナの皆さんと交流~
2024年8月31日に開催いたしました『第6回アートセラピー・ウクライナの皆さんとの交流会』の模様を紹介いたします。今回は日本の参加者7名、ウクライナの参加者4名の合計11名で開催いたしました。
今回は、精神科医のナタリア先生よりご指名を受けた滝沢恵子さんから『君の好きなものは?』というテーマで、自由な形で作品を仕上げていきました。“君の好きなもの”といういつもより少し間口の広いテーマに対して、参加者のテーマに対する捉え方が様々で、実に幅広くユニークな作品が仕上がりました。
自分自身のキャリア経験から、好きなものを表現するシニア世代の作品、目の前のリアルなものを表現するヤング世代の作品、また自分自身の内面を表現するミドル世代の作品など、表現の方法は様々ですが、どの作品も作者の想いが込められており、とても興味深いものばかりでした。また作品の解説においても、自分の人生の歩みを振り返ったり、好きな日常の時間に例えたり、言葉ではなく歌で表現したり等、参加者の様々な振り返り方によって、今回もまたアートセラピーの奥深さを体験することができました。
ナタリア先生自身の“私の好きなDoor”の作品の解説の中では、『ドアを開けると新しい未来に出会えるから好きです。だから目の前のドアはどんどん開けていきたい。しかし残念なことに、そのドアを開けるためのカギがなかなか見つからない』という言葉には、目の前にあるのに、そのドアが開けられない現状の社会生活における、大きな問題提起であると感じました。同時にドアのカギがあるのに、開けることを躊躇して未来に進めないもどかしさが、人の心の中に存在するという事実にも、思わず”ハッと“させられました。
もしあなたが今、目の前にあるドアのカギを手にしているのなら、躊躇せずに開けるべきであること、そしてそこから新しい未来が始まることを、たった1枚の絵から学ぶことができたことは、まさにアートセラピーの大きな効果であることを参加者全員が認識しました。
今後も定期的に継続して活動していく計画です。プロボノ研究会の活動にご興味のある方、アートセラピーに興味のある方はぜひお声がけください。
RSSCシニアプロボノ研究会 15期生 中川與和
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代表者 ウイックスかおり rsscsrprobonodsk@gmail.com