みかんの花が咲いている
思い出の道丘の道
はるかにみえる青い海
お船がとおく霞んでる(作詞 加藤省吾 作曲海沼實)
私が利用している東海道線「国府津(こうづ)」駅の発車メロディーが令和4年5月から国府津ゆかりの唱歌である「みかんの花咲く丘」に決まった事を知り、思い出深い曲なのでとても嬉しく思った。
伊東へ向う東海道線の車内で作曲をしていた海沼實氏の乗った列車が国府津付近にさしかかるとみかん山と雄大な海が開けてきた。最初に汽車の音のリズムに似た前奏曲のメロディーが浮かび曲を書き始め、伊東駅に着く頃には曲が完成していた。
この歌に出会ったのは私が幼少の頃、隣に住んでいたご夫婦がプレゼントしてくれた童謡の絵本だった。私は特に「みかんの花さく丘」の挿絵が気に入った。おかっぱ頭の女の子が白い花咲くみかんの丘に座り、青い海を眺めている情景の絵は今でも鮮明に覚えている。
大好きだった隣のご夫婦が広島に引っ越すことになり、一緒によく歌ってくれた「みかんの花咲く丘」は隣家との楽しかった思い出が沢山詰まった忘れられない大切な一曲となった。今、愛犬のしゅうすけ・ぽん太と共に散歩コースである「みかんの丘」から海を眺めている。想像にとどまっていた挿絵の風景が、現実のものとなるとは思ってもいなかった。縁あって国府津に住むことになり感慨深いものを感じている。
伊東駅も「みかんの花咲く丘」の発車メロディー(⇚clickしてご覧ください)だそうである。駅からの風景を楽しみながら聴き比べてみたい。発車メロディーはホームごとにアレンジされていて1・3・5番線は楽曲の前半部分。2・4番線は楽曲の後半部分を採用している。それぞれのメロディーを聞くと一つの楽曲になる。
自分好みのアレンジを探してみるのも楽しい。駅から発車のメロディーが聞こえてくる度につい口づさんでしまう。わんちゃん達は「耳にタコ」ができる思いかもしれない。みかんの白い花の甘い香りはリラックス効果に優れ安心感を与えてくれるそうである。
発車メロディーを聞きながら私にとって大切な思い出のメロディー「みかんの花咲く丘」を口ずさむだけでも効果がありそうな気がしている。(7期生 中島香代子)
(愛犬と散歩/みかんの花咲く丘から国府津駅を見る)➨
<参考資料 KOUZU OFFICIRL GUIDE>
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