開始までの経緯
 立教大学セカンドステージでゼミの論文は「高齢者に寄り添う生き方を考える」ということでした。看護師として培った知識や参考書や関連する講習会、通所リハビリ施設に勤務したりして内容をまとめました。その後、仕事を完全に辞めたときに、何をしてゆこうかと思ったときに、本当に寄り添うことを実現したいと思い、オレンジカフェ準備を始めました。友人たち(有資格者が)賛同してくれました。越谷市報に「オレンジカフェを実践してくれませんか」という記事が掲載された令和元年9月から本格的に準備開始しました。
地域で始めるには、福祉協議会が開催する「地域福祉推進員」になる必要があり、研修を受講し、以前持っていた認知症サポーターのスキルアップを継続し、越谷市福祉部地域包括ケア推進課に活動開催希望を連絡したところ、地域包括支援センターの方たちとも連絡していただき、ウエルシア薬局サロンをお借りして、始めることにこぎつけました。
アピールはポスターを地域自治会に回覧板配布と自治会掲示板に貼ることを自治会役員会で了解していただきました。まだ開始して2か月です。

オレンジカフェとは
 オランダでアルツハイマーカフェとして始まったのがきっかけで日本でも2012年厚生労働省の文書に記載されるようになったものですが。2025年問題が大きな後押しになっています。オレンジプランから其の名称に繋がっています。認知症患者はもちろん、その家族の相談、お話する場の提供、話すことで気づくことを一緒に見つけてゆく場で、有資格者が2資格担当することが基本です。ボランテイアであることが原則です。

実践して行く考え方の基本
 その人の思い、今まで生きてきた人生の肯定、プライドの肯定、などがその人を支えていることが自分自身に照らしても理解できたように考えます。すべての方の個性の尊重であること、言葉では簡単ですが、その人を知ることから始めることが肝心です。
認知症医療の権威である、長谷川和夫先生が書斎を戦場と呼び、認知症になられても講演を行う姿に感銘しました。どのような人にも侵されたくない人間としての尊厳があると思います。家族に対してもそのような寄り添い方をお勧めしたいと思います。老化して変化するのは外観なのだと思います。内面の大切なところは肯定し、QOLを向上することが最も大切と学びました。このカフェをとうして地域の住む方の思いを傾聴できる話し相手としての活動が少しでも役にたてればと願っています。地域の方々と一緒に学んでゆこうと思っています。

 

この記事の投稿者

編集チーム 十一期生