『ボストン美術館の至宝展』鑑賞記 名画(美術)鑑賞友の会

 ようやく残暑の厳しさも和らいだ9月29日夜に、上野公園内の東京都美術館で「ボストン美術館の至宝展」の鑑賞会を行った。午後5時半の集合時間には、10名ほどの参加者も揃い、再集合時間の6時45分までそれぞれ絵画鑑賞を楽しんだ。

≪ボストン美術館の至宝展の概要≫

この至宝展は、以下の7部構成になっている。
1 古代エジプト美術
2 中国美術
3 日本美術
4 フランス美術
5 アメリカ美術
6 版画・写真
7 現代美術

 全部を紹介することは、紙面の都合上できませんので、筆者が興味を持って鑑賞した3つの国の絵画について述べてみたい。

3 日本美術

 長らく日本国内では見ることができず、初めての里帰りにより鑑賞の機会を得た作品がいくつかあった。中でも、英一蝶の「涅槃図」が興味深い。仏陀の死に際して、悲しむ人々を描いたものである。縦2・9メートル×横1・7メートルという大作である。
あと日本美術の中では、司馬江漢の「秋景芦雁図」が西洋画的な遠近法を用いていて、不思議な新鮮さがあった。江戸時代の作品である。

4 フランス美術

 今回の美術展のチケットに描かれていたのは、ファン・ゴッホの2つの作品である。「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」と「子守歌、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」だ。ゴッホが南仏アルルに移り住んだ時の友人夫婦を描いた作品である。ゴッホファンにとっては、必見の作品といえる。

 

5 アメリカ絵画

 ボストン美術館がアメリカの美術館ということもあり、アメリカ絵画創成期の作品が多く展示されている。その中でもジョン・シンガー・サージェントの「フィスク・ウォレン夫人と娘レイチェル」は、優雅で洗練された肖像画である。今回もいくつかの作品が展示されていた、フランス印象派の影響があるようだ。

鑑賞のあと、ほとんど参加者は、近く店での懇親会に参加した。筆者は、都合があり、参加できなかったのが、残念である。

(篠塚記)

ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション|東京都美術館

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この記事の投稿者

八期生