「セカンドステージ」は人生の夢舞台

清流が蘇った源兵衛川で川掃除

 「セカンドステージと市民生活」をRSSC開校時から担当し、静岡県三島市から通っています渡辺です。本講義では、私が蓄積してきた経験知や専門知、実践知を画像や現地体験を通し、冷たい駄洒落を交えて刺激的にお話しています。

 皆様もご存知のように、現実社会は「光と影」が複雑に絡み合い、なかなか自分が思うように物事は進みません。特に、NPOの世界に参画すると社会の厳しさ、辛さ、理不尽さ、無理解さなどを実感することが多いと思います。

 そこで、私が公務員やNPOで習得した人生の知恵や死んだふりの極意、心強く生きて行くためのいくつかの「人間力」を伝授します。

 ①「調整・仲介力」―多様な利害者の立場と役割を理解しつつ相互を有機的な関係に誘導できる力です。②「肝力・胃力」―実社会で最も大事な力であり飲酒力、精神的に負けない胃の強靭性・食欲の力で体力維持が戦う底力になります。③「戦略力・戦術力」―物事に対して真面目に対応するだけではなく長期的な視点をもち狡く対応する力です。④「パートナーシップ力」―多様な人や組織と連携・協働する仕組みを創り束ねられる力です。⑤「冗談力」―笑いをとって油断を誘導し賛同を得る力です。⑥「現場力」―地域課題を実践力で具体的に解決できる力です。⑦「愛情力」―常に弱者の目線で他人を思いやり共に助け合う共助の意思を持つ力です。

筆者著書「先生、NPOって儲かりますか?」

 今後、より充実した個人的時間を楽しむととともに、萎縮・脆弱化する地域に貢献する公益的時間も蓄積してください。1人の力は足し算で社会を幸せにできる大きな力に変わります。皆様は、その変革のリーダーになれる潜在力を秘めています。今後とも「アクション・ミッション・パッション」を維持し、学びを続けてください。

立教大学セカンドステージ大学 非常勤講師

都留文科大学 特任教授

NPO法人グラウンドワーク三島 専務理事

 渡辺豊博

この記事の投稿者

九期生・編集チーム