上野原市 西原地域活性化の7年間の取組み 2016.5.6 特定非営利活動法人さいはら    事務局長 白 井 誠 一 image5

何故、西原の活性化に取り組んだのか
・定年退職後、立教セカンドステージ大学一期生としてNPO、地域活性化、CB(SB)などを学ぶ
・同じゼミに上野原市議がおり、同地域の活性化活動に力を貸して欲しい旨要請された
・上野原市役所で策定した活性化案をプレゼン
・立ち上げ時、RSSCが全面的にバックアップ
(field work ,home coming day,TV出演等)
上野原市西原地区とは
中央線上野原駅、中央道上野原インターどちらでも車で30分程度にある相模川水系鶴川上流で標高600mの自然豊かな中山間地域にある農山村
<西原地域の人口>
昭和40年代 約2500人⇒ 現在 600人弱 65歳以上人口が50%となって、ついに限界集落
西原地区の学校は統廃合により、小学校のみ(生徒10名、1年、2年生ゼロ)
西原地域活性化の取組み経緯
―長田市議とその仲間たちの活動―
・昭和56年 地元有志で「西原をよくする会」設立
・平成4年 文化祭「ふるさと祭り」を開催
地域づくりや活性化に本格的に取組む任意
団体「西原地域活性化推進協議会」が発足
「農産物生産・直売」「特産品開発」「びりゅう館運営」「三頭太鼓保存会」など8部会を置いて活動
・平成13年 農水省中山間地域事業の一環として活性化施設「羽置の里 びりゅう館」を建設
平成21年以降の新たな西原活性化の取組み
第1期:平成20年12月~ 羽置の里 びりゅう館の再建
第2期:平成22年6月~  NPO法人の設立と特産品づくり
第3期:平成25年10月~「小さな拠点」づくり&高齢者福祉サービス
第4期:平成27年10月~ 総務省地方創生加速化事業&上野原市移住促進事業

第1期(平成20年12月~)羽置の里びりゅう館の再建
「羽置の里 びりゅう館」について
・概要:平成13年建築 総費用3億円 農水省(中山間地域農村活性化事業)
・目的:都市住民との交流の場(活性化の拠点)
・状況:建築当時から住民間で主導権争いその後も従業員と地元民とのトラブルが続き赤字経営⇒ 黒字経営
・現在:平成23年から指定管理はNPOさいはら
改善に取り組んだ項目
①「新びりゅう館」活性化の目的
②「新びりゅう館」のめざす姿(コンセプト)
③地元および地域外へのPR方法
④食堂メニューの見直し
⑤お土産コーナーの充実
⑥通年イベント企画
⑦食堂、物販の客数、注文内容などDATA分析
⑧財務内容分析と財務改善
⑨従業員を含めた今後の運営体制  他
地域内外に「びりゅう館」を知ってもらう
・地元住民向け「びりゅう館便り」の毎月発行
・パンフレット、観光MAP、ホームページの作成
・マスコミの活用(雑誌、新聞、テレビなど)TBS 、テレビ山梨など 朝日新聞、山梨日日新聞など 「山と渓谷」など雑誌記事 インターネット
・大学との連携、首都圏NPOとの交流 RSSCおよびRSSC同窓会の取組みテーマ 首都圏NPO(ECOMなど)とのコラボ事業 帝京科学大学(上野原市)

第2期 平成22年6月~ NPO法人の設立と特産品づくり
特定非営利活動法人「さいはら」の設立
・平成22年2月発起人会→ 会員募集(22名)
・3月 設立総会  現在会員数50名
・4月 設立申請(山梨県)→ 6月認可
・登記申請(法務局)
・平成22年6月23日 法人成立
設立当初の特定非営利活動法人さいはらの目的
この法人は西原地域活性化施設である「羽置の里 びりゅう館」を拠点に活動し、西原特産品の開発、製造、販売事業を中心とするコミュ二ティビジネスを展開し、西原地域経済および雇用創出に寄与します。併せて、イベントの企画・実施など西原地域のPR活動を通じて、首都圏はじめ他地域の住民に西原への来訪および移住を推進し、西原地域活性化に繋げることを目的とします。
取組んだ事業
・「びりゅう館」ブランド商品づくり・育成・販売地元果実ジャム、刺身こんにゃく、千石味噌、金糸瓜など
・商品販路の拡大と西原雑穀の普及 地元JA関連店舗 棡原地区コンビニ、地元ゴルフ場、池袋NPOえんがわ市など アンテナショップ(北区赤羽、滝野川)
小菅村温泉、秋山温泉他  計15店舗 ※2012.9現在
・イベント企画・参加
県主催イベント:国民文化祭(長寿食の祭典)、県民交流の日 市主催のイベント:商工祭、農林業祭りなど 地元イベント:西原ふるさと祭り、盆踊りなど
・地域ボランティア 独居老人への配食サービス
NPO法人さいはらの課題
1)人材不足
管理、事務、営業職が出来る人材確保が難しい
・特産品を販売する営業職がいない
・国、県、市、税務署、法務局など役所への
届出、申請書類が書ける人材
2)若手がいない
⇒高齢者に新しいことをする気力、体力がない
地域ブランド商品の限界
・原価意識、計算に弱いことから利益率が低い
・人件費が賄えないことからびりゅう館スタッフが暇なときに製造⇒“片手間仕事”
・食品も工芸品も地元原産にこだわっているため商品、原材料の安定供給が難しい
・大手流通業への納品が難しい パルシステム→適合検査・異物混入(金探)
・品質管理 賞味期限の設定・食品表示・包装容器選定etc

第3期:平成25年10月~「小さな拠点」づくり&高齢者福祉サービス
限界集落に近づきつつある西原地域で、今迄のような活性化の取組みは、本当に住民が望んでいるものなのか!!
平成25年7月 国交省過疎地対策「小さな拠点」づくりモニター調査に申請⇒ 採択(全国12地域)
(西原全世帯)アンケート(調査)結果を踏まえた「小さな拠点」づくりの取組み
既存の交流施設を活用し、地域住民が“楽しい”を共有(集える)できる高齢者支援サービスを提供する「小さな拠点」づくりを目指す
<主な高齢者支援サービスの取組み項目>
1.介護予防サービス
2.認知症予防カフェ
3.送迎車両(地域内循環交通)
4.配食サービス
5.福祉避難所の役割
第4期:平成27年10月~地方創生加速化事業(総務省)&移住定住促進事業
上野原市からの要請で移住定住促進事業をスタート!!

ところが
・上野原市が本年4月に「地方創生加速化事業」に応募→採択
・古民家再生、移住促進など

NPOさいはらの新たなる取組みが始まる

RSSC講演講義配布資料

びりゅう館HP→ http://www.biryukan.com/

白井さんからのコメントs_image1

「NPO法人さいはらの事務局長募集」

山梨県上野原市西原地域で活性化施設の指定管理、高齢者福祉サービスや移住促進など委託事業に

取り組んでいるNPO法人の事務局長を募集しています。

RSSCで学んだことを実現してみませんか!!問合せ先mails-shirai@kamakuranet.ne.jp(白井宛)

この記事の投稿者

八期生編集チーム