4期生会 大戸澄子
9月25日、今年度2回目の4期生会が開催されました。9月に入っても暑さが和らぐ様子はなく、幹事をやきもきさせましたが、当日は一転して涼しい、しのぎやすい一日となりました。参加者は体調を崩した方、急遽用事ができた方等もおり、最終的に11名となりました。9時20分に御茶ノ水駅集合、皆さん笑顔でお互いの元気を確認します。
まず配られたのは、幹事の中嶋さんが何回も足を運びまとめてくれた資料集。感謝!!
スタートは神田川にかかる「聖橋」、神田駿河台と文京区湯島を結ぶ橋です。1927年(昭和2年)大震災の復興事業として架けられたとのこと。立体的で重厚な橋脚美は、東京の新名所となっています。橋の名前は一般公募で決められ、ニコライ堂と湯島聖堂を結ぶ意で、この名がつけられたとのこと。
次に向かったのは、ニコライ堂。1891年イギリス人コンドルの設計により完成。その名は、日本に正教会の教えをもたらしたロシア人修道司祭、正ニコライに由来するとのこと。そのビザンチン風の建物と、毎日高く響く鐘の音は、神田名物になっているとのことです。
関東大震災で倒壊しましたが、1929年(昭和4年)に復興工事が行われ、1962年(昭和37年)国の重要文化財に指定されました。どっしりとした風合いは、どこか懐かしい。江戸時代、この周辺は大名屋敷が多く存在しましたが、幕府の崩壊後、武家たちは国元へ帰り、その跡地に学校や病院が多く設置されました。法政大学の前身、東京法学社もここに設立されましたが、現在は碑のみ残っています。
次に訪れた「旧文化学院」は、重厚でした。1921年(大正10年)に芸術や文学による人間教育を目指し、与謝野鉄幹夫妻らによって創立されました。最初の校舎は関東大震災で焼失、1937年(昭和12年)新校舎が完成。2008年、老朽化により取り壊されましたが、西村伊作設計の旧校舎アーチ部分が保存移築されています。現在は、アーチ部分後ろ側に4階建てビルが建てられ、BS局が使用しています。
江戸時代以来、この周辺は崖地で通路がなかったため、1924年(大正13年)関東大震災復興事業として、2つの坂(男坂・女坂)が作られました。男坂は、73段の急な直線的な階段、女坂は途中に中休みができる82段の緩やかな階段。女性にとっては嬉しい階段です。
同じとちのき通りにあるアテネ・フランセ、現存する日本最古のフランス語学校。外壁のピンク色、斬新なデザイン等、フランス語学校らしい。元生徒には文化人、作家、芸術家など有名人を多数輩出しています。
いよいよ、本日のメイン、明治大学アカデミーコモンに到着。2004年(平成16年)、社会に開かれた大学のシンボルとして建設され、大ホール、教室、演習室、博物館、大学史展示室等を備えています。地下にある博物館は、いくつかの展示室があり、卒業生でもある作詞家の阿久悠氏の記念館も併設されています。
少々歩き疲れ、皆さん1階の休憩コーナーで一休み。隣では、学生がコーヒーの販売を行っていました。
地下1階の特別展示室では、9月末まで放送されていたNHK連続テレビ小説『虎に翼』展が開かれており、番組紹介パネルや番組小道具、劇中衣装、出演者全身パネル、セット再現など、「虎に翼」の世界が再現されています。(10月28日まで開催)
「虎に翼」主人公のモデル三淵嘉子さんは、明治大学で法律を学び、日本初の女性弁護士で後に裁判官になった熱い人。その後も女性弁護士の多くが明治大学女子部と法学部で学んだ人たちだそうです。
その後、明治大学リバティタワーへ。地上23階、地下3階、高さ120メートルを誇る大学のシンボル。明治大学創立120周年記念事業として、1998年(平成10年)9月に竣工。学生用フロアのほか、研究室、記念ホール、食堂や体育館等の複合施設とのこと、立派な施設に、一同びっくり!! すぐ隣には、夏目漱石が学んだお茶の水小学校(旧錦華小学校)があり、正門横には「吾輩は猫である」の序文が刻まれた記念碑がたっていました。
いよいよ、お待ちかねの昼食場所、洋食屋「ランチョン」ヘ。
1909年(明治42年)、神保町の一角に洋食ビアホールとしてオープン、下町の洋食屋として幅広い年代から愛されてきたそう。11時半には店に到着したのに、すでに店の前には行列ができていました。2階の奥手に私たちのテーブルが用意されており、早速ビールで乾杯!! 歩いた後なのでビールがいつもよりおいしい!! 食事はサーロインステーキ、中々の大きさだ。食事をしながら皆さんの近況報告、今回は健康問題はあまり出なかったけれど、皆さん大丈夫? 「何年ぶりかで、皆で清里の清泉寮に行きたいな」なんていう声も。
楽しい食事タイムが終わり、13時半に解散。
もっともっとおしゃべりをしたい人たちは、有名な神保町の老舗純喫茶「さぼうる」へ。前回来た時も、若い人たちでいっぱいだったけれど、この古い、薄暗い喫茶店が、なぜこんなに流行るのだろう? どうやら懐かしい7色のクリームソーダ―やミックスサンドなどが人気らしい。他にもクリームをあしらった飲み物がたくさん。久しぶりのクリームソーダ―を味わいながら、話の続きに花が咲きました。
参加してくださった皆さん、お茶の水界隈にこんなにいろいろな歴史的建物があることに改めて驚きながらの、二時間弱のウオーキングでしたが、大変お疲れさまでした。
そして、参加ありがとうございました!! また次回、元気にお会いしましょう。