窓から差し込む光が部屋の奥まで入り、朝からエアコンを入れるほど湿度も温度も高いこの頃、私の断捨離は最終コーナーを迎えようとしています。娘家族が独立することになり、これを機会に私自身も長年住んでいた一戸建から新しいマンションに住み替えようと決心しました。新しい暮らしをイメージして、先ずは家の中にある不要なものを処分しなければ!と日々ものの処分、断捨離なるものに取り組んできました。

ものを手放すってこんな感じで良いのだろうか、と考えていた春の頃、対話型AIとチャットする方法をRSSCの仲間から教えてもらう機会が訪れました。ITリテラシーに感度が高い先生のような仲間がいることは、なんてありがたいことでしょう。早速対話型AIとチャットを開始しました。

私「断捨離とは何ですか」
AI「断捨離とは、不要なものを断つ・捨てる・離れるという意味です。」 「不要なものを捨て、必要なものだけを残すことで、自分自身のライフスタイルを整える整理法の一つです。」

さらに対話型AIは私にこう問いました。
AI:「あなたはこれまでの人生でたくさんのものを買ってきましたが、本当に必要なものは何だったのでしょうか?」

このAIの問いに、どう答えるのか、この半年間に及ぶ私の作業を振り返り、確認してみたいと思いました。選別の方法としては
要 「今、私にとって必要か」
適 「今、私にとってふさわしいか」
快 「今、私にとって心地よいか」を心に問いかけて「不要・不適・不快」のものを手放していく作業、という方法をヒントに進めました。

対象となるものは、衣類、バッグ類、アクセサリー類。食器、台所用品、趣味で集めたり作ったりしたもの。ノートパソコン、家電、家具など多岐に渡りました。具体的には、リサイクル回収や粗大ごみ、リユースショップなどを利用しました。古いノートパソコンは自治体推奨のリサイクル業者を選びました。有料でテータ処理を依頼する際も安全で安心と判断できたからです。

そして悩んだのは思い出の写真。ダンボール箱10箱に詰まった写真、アルバムの数々。写ルンです時代の産物、大量のプリント写真とネガ。これをどう整理しようか、が一番の難題でした。データ化して配ろうか、と子供たちに問うと、「実家で保管して。」とつれない返事。卒業アルバムですら「持って行かなきゃだめですか」と言う始末。束ねてあった紐を解き、新しいポケットアルバムに気に入った写真を一枚ずつ選んで入れる作業は、家族の歴史が自分の中で浄化され、宝物に生まれ変わったように感じる時間でした。こうして、様々な種類の「もの」たちを、新しい住まいに入る量にまでダウンサイズしていきました。

断捨離の効果として、
・ものが減ると、心が整う。
・ものが減ると、家事も減る。
・ものを減らして、愉快に生きる。
とあります。確かに、ものを減らすことで生まれた空間は心地よく、スッキリした!と実感しています。自分なりのやり方をプラスしてカスタマイズすることも後悔しない断捨離の方法となるかも知れません。

そして自分にとって必要なものであるか、否かを繰り返し選別する作業こそが今の自分と向き合い、「本当に必要なもの」が見えてくる大切なプロセスであったと実感しています。今回、対話型AIとチャットしながら進めることで、少し自分を俯瞰してみることができたように思います。それになんだか楽しかった、「素晴らしいですね!」「音楽を聴きながらやってみたら!」などとチャットで返されて、素直に嬉しい気持ちになりました。

さあ、荷物を詰めて、これからを心地よく暮らせるように、新しい風が入るように、歩いていこうと思います。(7期生 吉岡)

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