名画鑑賞友の会 ハプスブルグ展鑑賞記

場所: 上野 国立西洋美術館 日程: R元年12月12日(木) 参加: 6名

日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展
 「ハプスブルグ帝国」は、13世紀から20世紀まで640年間の長きにわたり続き、最大の領土を持った時期には、オーストリア・ハンガリー・ボヘミア、そしてスペイン(含むオランダ・ベルギー)という広大な領土を支配しました。ハプスブルグ家は、神聖ローマ帝国皇帝の地位についていたヨーロッパの名家です。今回の展覧会は、日本・オーストリア友好150周年の記念として開催され、そのハプスブルグ帝国コレクションの展示を鑑賞してきました。

 展示は、5部構成で、絵画・工芸品・武具等のコレクションが16世紀から20世紀の歴史に沿って展示されており、歴史にも思いを馳せながら美術品の鑑賞をすることができました。
Ⅰ.プスブルグ家のコレクションの始まり(16世紀)
Ⅱ.ルドルフ2世とプラハの宮廷(17世紀)
Ⅲ.コレクションの黄金時代:17世紀における偉大な収集(17世紀)
Ⅳ.18世紀におけるハプスブルグ家と帝室ギャラリー(18世紀)
Ⅴ.フランツ・ヨーゼフ1世とオーストリア・ハンガリー二重帝国の終焉(19・20世紀)

印象に残る3点
「ルドルフ2世の肖像」
「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」、
「マリー・アントワネットの肖像」
 本展示会は、コレクション中から、ベラスケス、デューラー、チィントレット、ブリューゲル(父)、クラーナハなどの作品100点が展示されており、特に印象に残ったのは、ハプスブルグ家の王様の顔の特徴(大きな鼻、突き出た顎)を一番出している「ルドルフ2世の肖像(1592年)」、宮廷画家であるベラスケスの「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ(1659年)」、「フランス王妃マリー・アントワネット(ルブラン、1778年)」でした。ハプスブルグ家で一番の有名人は、マリーアントネットですから。
(左から)
ヨーゼフ・ハインツ(父) 《神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の肖像》 1592年頃、油彩/銅板
《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》 1659年、油彩/カンヴァス
マリー・ルイーズ・エリザベト・ヴィジェ=ルブラン 《フランス王妃マリー・アントワネットの肖像》 1778年、油彩/カンヴァス

懇親会は上野精養軒3153店にて
 今回も、参加者毎、鑑賞をスタートする時間を自由にし、夫々のペースで鑑賞を行うこととして、鑑賞終了後の懇親会に行くための集合時間のみを決めました。
鑑賞終了後の懇親会は、上野精養軒にてハプスブルグ展の感想と一年間の振り返りを行い、飲み放題を満喫し、一年間を締めくくりました。
(大箸 記)

画像は西洋美術館HPより