ソーシャルビジネスで豊かになること

 RSSCが開校して10年となりました。私はとても意義のあることだと思います。

 日本社会は終身雇用が崩れ始め、世界に類を見ない長寿社会となりました。
 その中で何歳になっても気持ちがあれば挑戦できるセカンドステージ大学の存在がどのような成果、効果を果たすかは注目されています。
 様々なセカンドステージの選択肢の中で、ソーシャルビジネスが広がることが有益であると考えてこれまで講義を担当してきました。

 健康長寿で豊かな暮らしを送るには「楽しい」「役に立つ」「対価を得る」の3つの要素が重要と思います。もちろん対価はお金だけではありませんが、ビジネスによって活動や取り組みが継続・発展をし、頑張った分として対価を得ることは、さらに前向きに取り組む要因となります。それがソーシャルビジネスです。

 私個人としてはRSSCのすべての学生がソーシャルビジネスを学び、関わり、挑戦していただきたいと思っています。(笑)
 10年の中で、多くの地域活動、NPOが生まれていますが、机で学ぶだけではなく、地域や現場と接点を持つことも大切な経験になります。
 私もソーシャルビジネスとしてNPO経営をし、雇用をして20年になりますが、なかなか奥深くて難しい分、挑戦するならやりがいのある分野でもあります。

 講師や教員、生徒が今後セカンドステージ大学を通じてどのような魅力的な暮らし方、生き方を提示できるか、豊かで楽しい健康長寿社会のモデルとなれるか、それが私にとって今後も一番心がけていきたいところです。
 そして今後もRSSCは常に挑戦する舞台であって欲しいと願います。

永沢 映

立教セカンドステージ大学兼任講師

NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター代表理事

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九期生・編集チーム