日時:2017年12月15日(金)15:00~16:30 会場:セントポールズ会館 参加者22名             二期の会ではRSSC終了後に更に学びを続けている会員に講演頂いていますが、今回の講師は二期の会会長の藤田哲三さん。RSSC在籍中より慶應義塾大学で勉学を続けてこられ、卒業論文に纏められました。その成果を発表して頂きました。

工作機械は機械を作るための機械で飛行機、船舶、自動車、電化製品など全ての工業製品は工作機械で作られる。産業革命以降工作機械が工業製品を作りだした、工作機械なくして近代工業化社会は存在しない。

講演内容は工作機械の発展の歴史を欧州、日本につき解説し、戦後の日本の高度成長を支えた工作機械の発展過程を講義頂きました。日本の工業近代化は1853年ペリー黒船艦隊の来航で始まり、日本最古の工作機械は徳川幕府がオランダから購入した軍艦ヤパン号(後の咸臨丸)で長崎海軍伝習所へ輸入された。その後工作機械の輸入から、工作機械の開発が行われ明治32年の国産第1号の旋盤が開発され、日本での造船、汽車、自動車製造などに工作機械が貢献した。      終戦後は輸入工作機械が戦後復興・高度成長を支えた。そして海外メーカーとの技術提携で発展してきた。技術提携により短期間で製作し急増する国内需要に対応した、技術提携は生産技術水準を埋めるには有効で各社はその後技術力を高め自社で新製品開発した。1982年以降日本が工作機械生産高世界一となり名実ともに世界の工作機械業界の覇者となった。最近は中国に生産高1位は中国に奪われたが、日本の工作機械は品質・性能は世界を牽引している。                            工作機械産業の発展の歴史をわかりやすく講義頂き、初めての方も理解されたようでした。

講演終了後は立教大学のクリスマスツリーを鑑賞しました。やわらかな光できれいで心が癒されました。       その後 大学近くのイタリアンのお店で「忘年会」、久しぶりの再会の方も多く、歓談のひと時も楽しい二期の会となりました。                                 (世話役;秋吉、小杉、福田)