RSSC茶の湯同好会が2014年4月に発足して、今年の4月で3年目を迎えます。一期生から八期生まで幅広い会員に支えられて、人数も少しずつ増え、毎月稽古に励んで今日に至っています。3年目を迎えるに当たって、毎回、指導をして頂いている小村晴美会長に、日頃思っていることを語って頂きました。
また、会長の希望に応えて、会員の中からお二人の方にお願いして、茶の湯についての思いや、同好会についての感想を寄稿して頂きましたので投稿致します。
RSSCの同窓会、または現役の方々には、まだまだ余裕がありますので、茶の湯に興味のある方は遠慮なく、我々の稽古を覗いてください。お待ちしています。


私が常々思い考えている「茶の湯」について
           会長    小村 晴美

茶道の空間は、古来日本人の日常茶飯事、形こそ違ってもあった生活環境であったと思っています。現代社会にこそ必要不可欠の時空ではないかとも考えるのです。

私の茶道
日本にある四季、春夏秋冬は、自然の中にある草花の移ろい
知らず知らずのうちに感じ季節を思い慈しむ心
亭主と客が一体となってかもしだす心のキャッチボール
いつの間にか都会の喧騒から逃れ味わい潤う
身も心もやすまり、浄化されていく貴重な空間である時空
400年も前、千利休によって大成された茶の湯、狭い空間に凝縮された世界観
到達できなくてもその時に立ち止まる
大切に思うのですが・・・・
日本の誇る日本独特の文化を大事にしたい

 

3年目を迎えるにあたり、盛況である同好会を皆さんに、更に愛される同好会にしていく使命を思うとチョッピリ悩ましい感じが致します。少しずつではありますが、お茶の雰囲気が見えてきましたよね。
さて、平成28年度はどうなりますか。一度、同好会の皆さんに「茶の湯」をどのように思ったか聞いてみたいです。ほんの少し感じた事をお知らせします。

 

「茶の湯同好会に入会して」             二期生  深瀬 治則    RIMG2092

「茶の湯同好会」に、坪野谷先生の紹介で入会させて頂きました。40年ほど前に盆点前を習ったことがあり、その時はお茶を飲むのに、なんと面倒な作法をするのかと思いましたが、年齢とともに日本文化への憧憬が強くなり、茶室、お軸、お花、茶碗、茶道具、お菓子、そしてお手前と、総合芸術の世界に浸りたいとの思いです。小村先生の指導のもと、月に一度お稽古をさせて頂いていますが、座れない、立てない、歩けない状態で、ご迷惑をおかけしています。それでも先生はじめ幹事の方々のおかげで、濃茶の頂き方を習い、このお正月には初釜にも参加し、新しい経験をさせて頂いています。今後も精進を重ねて行きたいと思っています。

 

「茶の湯について思うこと」            一期生  池田 ちか子RIMG2100

茶室ににじり入った時から始まる緊張感。畳のへりを踏まぬようすり足で進み、掛物に一礼し拝見する――と書けば、さぞ美しい所作を想像されるだろうが、何のナンの、畳の上の足はもつれ、掛け軸の書は判読できず、自席に坐せば足はしびれ感覚を失う――のが常で、苦笑・爆笑が漏れるお茶の席である。
だが、月に一度のこの練習日が待ち遠しい。時季折々の一輪の花。和菓子は見て佳し、食べて佳し。ようやくお茶碗を両手に頂き、口に含んだときの抹茶の甘く深い味わい……。
どうやら至福の境地は、茶道の作法や型を経たところにあるらしい。人生や、調和の妙味がわかった年齢だからこそ、茶の湯はいまが「はじめ時」でしょ!