「東京会」とは、ふるさと石川県野々市市出身者や当地とゆかりのある首都圏在住者で作る、親睦と情報交換の会です。数多く存在するふるさと会の一つ、ふるさとを応援する者の集まりでもあります。会員には、市からは毎月発行の広報誌が送られ地元の近況がわかります。以前は特産品のお米などの贈呈もありました。会は1990年に当時の町が立ち上げ、今年で34年目を迎えております。当初2020年度に「創立30周年記念の集い」を予定していましたがコロナ禍で延期され、やっと2023年11月開催となりました。上/野々市市地図/click下さい🔝
1990年の創立総会には全国のふるさとブームの高まりもあり、約50人集まったそうです。しかし、今回の集いはちょっと寂しい24名でした。会員のサックス奏者が生演奏で花を添えました。エンディングの演奏はA.ギャニオンの“めぐり逢い”でした。(下段写真)
その後会員数は増加せず、現在は40名弱に留まっています。会員増加策をいつも話合ってあおり、会の存在をどうPRしたらよいか、若手会員を集められるような会にするなど知恵を絞っています。私は先輩に誘われて入会し、ふるさとの懐かしさに触れてよかったと思っています。参加は40歳を過ぎ、多少落ち着いた頃でした。これからを担う若手は、若手中心の交流会、SNS利用も活動に入れられたらと考えているようす。
総会にはいつも市長(前は町長)が出席して下さいます。市長から直接に話が聞けるのは、ふるさととの近さ、会員へのリスペクトが感じられて嬉しいです。更に、東京野々市会の事務局は市が担っていますが、事務局は会にとって大きな存在です。これまで長く続けて来られたのは、この事務局のしっかりした支えがあったからこそです。
さて、ここからは、野々市市の紹介です。野々市市は県外ではあまり知られていません。出身を聞かれた時、野々市市では通じないと思い「金沢市の隣」と説明しています。金沢市は観光地としても全国区の知名度だからです。加賀平野の中央に位置し、霊峰白山の水の恵みで昔は稲作が中心でした。また、交通の要衝にあることから古来より加賀の中心として栄えて来ました。歌舞伎の「勧進帳」でも有名な富樫氏の館もここ野々市にありました。(左写真)
30年程前の平成の大合併では、野々市町は金沢市と合併せず、2011年に単独で市になりました。金沢市の南西部に隣接する地の利を得て商業施設が建ち並び、金沢市のベットタウンとしても発展し、現在の人口は5.3万です。人口減少が進む都市が多いなかで増加しているのは嬉しいことです。最近は、『住みよさランキング2023』(東洋経済)で全国1位になりました。ネット上には他にも似たようなランク付けがあり、結果の信頼性は正直よく分かりません。しかし、住民満足度が高くなり、行政も励みになると、順位を冷静に受け止めているようです。利便度(買い物環境のよさ)が高いは、私のいた時代とは比較になりません。一方で、変わらないのは、自然災害が比較的少なく安心して住めるという点です。
あと一つ、名所・旧跡ではありませんが、郷土の冬の味覚の紹介です。これは、加賀地方を中心に親しまれている“大根寿し”です(左写真)。糀の甘味、ニシンの旨み、そして大根のシャキシャキとした食感がたまらない、郷土を代表する一品です。手に入りやすい食材を使う大根寿しは家庭の味です。ニシンの変わりにブリを使う“かぶら寿し”は、ちょっと高級な一品といったところでしょうか。
➡野々市市HP【みどころ情報<歴史・文化財>】https://www.city.nonoichi.lg.jp/life/3/
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