・実施日:11月12日(木) 13時15分~14時45分
・場所:立教大学池袋キャンパス セントポールズ会館2階
・演題:「心の健康増進と“うつ”などの回復法」 ~しなやかな心づくりのための「心の体操」~
・講師:メンタルヘルス総合研究所 代表 久保田 浩也 さま
【講師紹介】
1936年北海道生まれ。1962(財)日本生産性本部に入職。
1979年より同本部メンタル・ヘルス研究室初代室長。その後メンタル・ヘルス研究所長、研究調査本部長を歴任。
1988年メンタルヘルス・システムの開発に対して「経営技術開発賞」(日本能率協会)を受賞。
1993年に独立。メンタルヘルス総合研究所を設立し代表に。
2007年日本自律訓練学会から特別表彰される。
「間違いだらけのメンタルヘルス」他、著書多数。
今回は当日参加の8期生が大幅に増加し、急遽資料の追加を行うほどの盛況ぶりだった。
「メンタルヘルス」の必要性が叫ばれて久しいが、薬物療法は浸透してきているものの、患者はなかなか減らないのが実情だ。久保田氏はそんな現状に疑問を投げかけ、「薬頼み」から脱却し、心身をリラックスさせ、ストレスを受け流す柔軟さがある健康な心にする手段として「心の体操」を提案する。
「心の体操」はリラクゼーションや気功、座禅、ヨガなどの訓練法を応用して独自に組み立てたもので、筋肉を弛緩させ、腹式深呼吸をすることで脳を休ませ、心の健康の維持、回復をはかることを目的としている。この日は参加者への「心の体操」の実践指導も行った。基本を習得すれば毎日5分の実行で効果があるとのことである。
今年の12月から改正労働安全衛生法が施行され、従業員の心の健康状態を調べる「ストレスチェック」が職場で義務化される。職場から離れた方々が多いシニア世代とはいえ、久保田氏の言葉を借りれば「人間は生きている以上ストレスから逃れられない」そうである。昨今、筋力の衰えが気になりだしたが、時々緩めてみることも大切だということか。
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