私たち21世紀アクティブシニア社会共生研究会は、シニアの学び直しに取り組んでいる他団体を知る目的で、2月11日(日) 世田谷区の東京農業大学グリーンアカデミー見学を実施しました。
昭和50年に各種学校「東京農業大学成人学校」としてスタートした本校は、平成22年に「東京農業大学グリーンアカデミー」として生まれ変わり、今年44期生を迎える実に長い歴史があります。基本は、本科・専科・生活健康科の各1年制ですが、何年履修しても良いそうで、10年以上在籍している方もいるとのこと。RSSCの修了生の方々も多く通われていて、今回はRSSC 9期・グリーンアカデミー43期生の保延さんにご案内いただきました。
この日は、グリーンアカデミー教養科目の「クラブ発表会」に合わせて訪問。教養科目(週1回)である「書道・短歌・絵画・華道」など計8科目の発表展示室にて、力作の数々を鑑賞させて頂きました。本科の講義は週2回あり、午前中に座学・午後は実習で、実習は、1班8人編成の八つの班に分かれて活動しているとのこと。この班活動の中でメンバー同士の絆が深まり、修了後の活動に結びついていくようです。
次に、グリーンアカデミー主任講師で講義のカリキュラム作成を担当されている、農大地域環境学部 大出英子先生より、講義内容の詳しいご説明を伺い、構内にある造園・畑作りの実習場所を見学させて頂きました。
最後は、RSSC5期生でグリーンアカデミー40期生の筒井さんより、東京農大の講義を現役生と一緒に履修できるシステムや、現在活動中の新宿御苑での樹木伐採ボランティアの内容など、多方面でのご活躍状況をお話しいただきました。
※専科では、RSSCの全カリと同様の履修システムがあり、1年で5科目10単位まで履修可、1科目は5,000円、人数制限はなし。筒井さんが履修した科目は、「発酵学」「農学全般」「地域創生科学概論」などだそうで、特に発酵学は農大ならではの科目なので、大変興味深かったそうです。
大出先生曰く、グリーンアカデミー修了生は、自分達でどんどん活動の幅を広げていって、楽しく生き生きと人生を送られているとのことでした。
(グリーンアカデミーHP: http://www.nodai.ac.jp/seijingakou/)
広い農大構内を散策した後は、農業の歴史コーナーや、農大卒業生蔵元の代表銘柄酒瓶のオブジェなどを展示した、「食と農の博物館」を見学。
帰り道、梅が丘駅で途中下車。「羽根木公園梅祭り」で今まさに見ごろの白梅・紅梅を見物、甘い梅の香りにしばし包まれ今日のプログラムを終了しました。
当研究会では、今後もアクティブシニアの活躍現場を取材し、その内容を発信していく予定でおります。
(記 深井)
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