8期生 竹澤 みほ子さん

8期生 竹澤 みほ子

私は、本科の修了論文のテーマとして「障がい者スポーツボラティア」を選びました。ボランティアには以前から興味がありましたが、なかなか実行に移せずにいました。ボランティアをしたいと思う動機は人それぞれですが、多くの人は「恩返し」や「社会貢献」という言葉を上げます。私も「地域への恩返し」です。4年余りの介護の後97歳で父を見送りました。母が逝って15年間、父は近所の人たちに見守られ助けられていたということを知りました。これからは「私がその恩を返す番」。何ができるか、何をしたいかと考えていたときにRSSCに入学。自分も元気になれるようなボランティアは? スポーツは見ることもすることも好き・・・「そうだ!障がい者スポーツのボランティアをしよう」と思い立ちました。そしてボランティアの経験を積み、2020年のパラリンピックのボランティアができればと思うようになりました。

最初に体験したボランティアは、東京都で一番大きな大会「障がい者スポーツ大会陸上競技(身体障害部門)」でした。短大生とシニアでチームを組み「フィールド(投てき)ソフトボール投げ」に出場する選手を、待機場所から競技場所まで安全に誘導する役目でした。この体験で、障がいの程度は人それぞれで区分も数種類に分かれていること、障がいの特徴に合わせてルールが工夫されていることを知りました。一緒に働いた若さいっぱいの短大生にはエネルギーをもらい、シニアの方たちからはボランティアについての想いやきっかけなどを聞くことができ、有意義な1日でした。障がい者スポーツボランティアは、とても楽しくやりがいを感じました。体力も少しあった方が良いとも思いました。

一方、修了論文を書くということは、今まで知らなかったことに興味を持つことの大切さや新たな知識を得ることの楽しさを経験できました。関心を持たなければ何も始まりません。関心を持つことの大切さを改めて思いました。だんだん年齢的に厳しくなりますが、空いた時間を有意義に過ごすためにもこれからも関心を持ち続け、障がい者スポーツのボランティア活動をしていきたいと思っています。

この記事の投稿者

オリンピック・パラリンピックレガシー研究会