一般社団法人アクティブサポーターズは、6月8日〜9日にかけて、日本一の南高梅の産地である和歌山県みなべ町を訪れ、サポーター8名とともに大和田順子先生と現地活動を行ってまいりました。
羽田空港から飛行機で約1時間、その後車で30分ほどの場所に位置するみなべ町は、日本一の梅の生産地です。特に「南高梅」は全国的にも高い評価を受けており、町内で生産される梅の約8割を占めています。年間の収穫量はおよそ3万トンで、これは全国の約25%に相当します。2015年には「みなべ・田辺の梅システム」として世界農業遺産にも認定されました。
しかし近年は気候変動の影響が深刻で、昨年は史上最低となる7割減という災害級の被害が発生。今年は平年並みの作柄が期待されていましたが、4月初旬の雹(ひょう)によって再び大きな被害を受け、農家の皆さんは厳しい状況に直面しています。
今回の訪問では、私たち参加者が3つのグループに分かれ、繁忙期で人手を必要とする農家のもとに派遣され、梅の収穫ボランティアを行いました。軽トラの荷台にのって、梅畑に連れられ、ブルーシートに落ちた梅をタモを使って拾ってゆきます。雹の被害にあった梅は見た目こそ劣りますが、加工用として収穫・選別の作業をお手伝いしました。
「雹で傷がついても、拾わないわけにはいかない……。助かります!」
「また、来年も待っています!」
「皆さんが加わってくださるといつもの作業になぜか、張り合いが出るんですよ・・・」
——農家の皆さんからかけられたこのような言葉が、慣れない作業ながらも私たちの背中を押し、「参加して本当によかった」と実感できる経験となりました。
翌日は、日本で唯一「うめ課」が設置されているみなべ町役場にて、山本町長をはじめ、うめ課・政策課の皆さまにお迎えいただき、梅の健康効果やSDGs未来都市としての取り組み、世界農業遺産、バイオ炭に関する勉強会を実施しました。午後には、農福連携と有機栽培に取り組む有限会社高田果園の高田社長によるセミナーにも参加しました。
収穫作業の合間や夜の懇親会、翌日のランチ会では、地元の方々との交流の時間もあり、短いながらも貴重な2日間となりました。わずかな力ではありますが、農作業を通じて地域に貢献し、「関係人口」の創出にもつながる意義ある活動となったと感じています。
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