季節の変わり目は感染症が気になり、花粉が飛び交う弥生3月は本格的に「マスク」を手放せないでいる。

マスクの種類は年々増加し、立体マスク・持ち歩きに便利な個包装タイプ・耳が痛くなりにくいソフトタイプ・メガネが曇りにくいタイプ。そして花粉の季節にピッタリの、微粒子を95%以上捕集するという高性能タイプと、配色もスタンダードの白だけではなく、清潔感のあるピンクやグリーン等バリエーションが豊富なのにびっくりし、キャラクターの絵付や柄付きマスクまである。
手軽に使えるマスクは、世の中のニーズに合わせて進化し続け、何の抵抗もなく使い捨てになっている。

感染症を防ぐには、マスクを捨てる時も気を抜かず「マスク」を外す度に交換し、外気に触れた外面を内側に折り曲げてから処理するようにと医師は警告していたが、衛生的な事や利便性を重視すれば「マスク」の使い捨ては致し方がないのだろう。だが先日、年配の方が昔ながらの「手作りのガーゼマスク」を付けている姿に遭遇し「ハッ」とした。

皆が「手作りマスク」を使っていた昭和の時代。
大抵の家では使い終わったら「ガーゼマスク」は綺麗に洗い、大判のガーゼとなり新たなマスクとして再利用や、傷の手当に使用する等、様々な用途として薬箱の中に控えていた。当時の「手作りマスク」は、使う人に合わせて大きさは自由自在だが、使っているうちに口元からズレたり、緩まない様に紐を短めにすると耳が擦れて痛くなり、使用していても非常に不自由だった記憶がある。昔のマスクに比べて今の「マスク」は快適だ。

そんな便利になったマスクの中で、最近見かける「黒のマスク」の存在が気になってしまう。
マイケル・ジャクソンの黒マスク姿や、映画「怪傑ゾロ」のアロン・ドロンが装着していた黒マスクの、それとは違う違和感がある。(個人的感想)
「黒マスク」は海外の人気歌手の影響で流行ったとも聞くが、やはり「マスク」本来の用途を考えると、口元には清潔感を保つ配色が相応しいと感じる。

大気汚染を気にして、年中マスクを使用していることを考えると、自然と汚れが目立たない色や素材になるのだろうか。気になる「黒マスク」は、新ポリウレタン素材。3回洗っても花粉99%カットを保ち、多少のお洗濯がきいて使い捨てのマスクと比較すれば、チョッピリエコで経済的な製品だ。色付の「マスク」が益々増え、今後「マスク」を使用する場所によって色を変えて楽しむ等「マスク」のイメージが進化して行くのかもしれない。

便利なマスクは、使用していることで妙な安心感があって手放せない人もいるらしいのだが、時にはマスクを外して深呼吸。 満開に咲く、梅の花で春を躰一杯感じよう。(7期生 梅本)

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