5月16日(土)14時に荻窪駅南口に集合したのは12期から18期までのメンバー14名。初夏を思わせながらもカラッと晴れた中に散策はスタートしました。
 まずは駅前の商店街を通り抜けると最初に現れたのは、明治天皇荻窪御小休所という長屋門と小さな建物。ただ残念ながら私有地のためフェンスの中の建物の中は見ることができません。次に見えるは西郊ロッジングという建物。建物の名前が右から左に描かれている所に時代を感じます。昭和6年に建造された洋風建築の高級下宿だったらしいのですが、何と現在も旅館として営業しています。
 さらに住宅街を進むと、日本の水爆禁止運動の発祥地であったことを今に残すオーロラの碑と、杉並区立中央図書館が現れます。この図書館は昭和57年に黒川紀章によって設計されたメタルとガラスを組み合わせたスタイリッシュな図書館で、隣接する読書の森公園とともに木陰で読書ができる心地よい空間を作っています。
 さてここで一旦Uターンして児童書専門の小さな図書館であるかつら文庫の前を通り、最初の目的地である大田黒公園に向かいます。大田黒公園は日本の音楽評論の草分けと言われる大田黒元雄氏の邸宅跡地を杉並区が整備したものですが、入り口から続く大きなイチョウ並木が公園の奥行きを感じさせます。中に入ると渓流や池がある回遊式日本庭園に木々や芝生が彩りを添え、そこに佇む洋館のピアノやイスがとても落ち着ける雰囲気を醸し出しています。
 一休みした後は角川庭園に向かいます。こちらは本当に個人宅といった趣ですが、数寄屋風の造りや庭の植栽には趣味の良さが感じられました。その後は時間を気にしつつ荻外荘公園へと向かいました。公園の下から眺める荻外荘はまさに絵になる光景で、ここで集合写真を撮ることになりました。
 坂を上がっていよいよ荻外荘に入ります。荻外荘は戦前の首相である近衛文麿の旧宅として国史跡に指定されています。この建物自体が昭和初期の和洋折衷の建築様式と調度品を備える美術品であると同時に、日本が開戦に至るまでの数々の会議が行われた歴史の証人でもあります。ちょうど先月にTVで荻外荘を取り上げた特集もあって、事前にご覧になった会員の方も多く、感慨深く時間を過ごされた方が多かったようです。
 最後に昨年オープンしたばかりの別棟の展示棟を見学しました。ここでは荻外荘のみならず、荻窪周辺の歴史について学ぶことが出来ます。ここまで歩くとさすがに喉の渇きを感じます。参加者の有志で駅近くの中華居酒屋へ移動し、散会となりました。
 今回訪れた場所は駅から15分程度で行くことが可能で、歩いて回ってもさほど負担にはなりません。皆さんも機会がありましたら、是非行ってみてください。

RSSCユネスコクラブ 14期生 荒井哲男

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