社会貢献活動サポートセンター顧問 坪野谷雅之
3月11日(火)の午前10時半から、池袋キャンパスA304教室で、社会貢献活動サポートセンター登録(現在12研究会)の入会説明会が開かれ、17期生の多くの入会が報告され 意を強くしています。その後担当教員である栗田和明教授から「修了生が語るアクティブシニアの生き方」の今年度の受講生数は37名で大変好評であった旨の話があり、また、この講座のスタートの背景等のエピソードも披露されました。2016年度に選択科目として開講され、修了生の社会貢献活動の事例紹介を行ってきましたが、この発想は、RSSCの開設当初から“いずれRSSC の修了生が教壇に立ち、受講生にこれからの生き方の実践的な体験談を語っていただくことは夢である”と語り合ったことが思い出されました。
一方では、社会貢献活動サポートセンター登録団体活動の社会的意義に鑑み、その発表を何とか必修科目に組み入れないかと希望し、2018年度春学期のオムニバス講義「学問の世界A」に2コマの機会を設けることになり、各登録研究会の発表が行われました。しかし2コマで当時の13研究会の発表は、1研究会あたり7分の説明・質疑3分と目まぐるしく変わり、しかも入学早々社会貢献活動云々は受講生にとってあまり関心がなく混乱を来す恐れが出てきました。そこで2020年度に同類の講座である「修了生が語るアクティブシニアの生き方」に包含し、栗田先生の担当のもと登録研究会活動の発表(それぞれ20分)、個人活動の発表(同30~45分)、 同窓会事業の発表(同30分)とゆとりのある時間で、全体的にストーリー性を持たせて体系的に組み立て、有効に展開することになりました。
私は、2020年3月末で講座と専攻科のゼミ担当を退任したものの、この一連の変遷のいわば当事者であり、また、修了生とのつながりもある関係で、現在もサポートセンターの顧問を仰せつかっており、アクティブシニアの生き方講座の企画運営の手伝いをさせて頂いています。私が約15年にわたる担当講座のリアクションペーパーは『一行フィードバック』と称して、匿名で受講生の印象的な意見や感想を一行にまとめて次の講義で発表してきました。この講座でも励行しており、毎回“授業を受けた方の情報の共有化ができて非常に参考になる”“講義の備忘録にもなる”と好評でした。しかし3月6日発行『RIKKYO SECOND STAGE』( Vol.31)のアンケート調査の【授業で苦労したこと】の欄で「リアクションペーパーの作成」が53.8%と、「修了論文の作成」61.3%に次いで高い数字が示され、どう受け止めていいのかいささか戸惑っています。
最後に、2017年11月には受講生が中心になってまとめた『RSSCの社会貢献活動の軌跡』(RSSC ラウンジ書架保管)にも記載されているように、文科省からRSSCのように修了後まできちんと道筋を立ててこれからの生き方をサポートし、フォローしているシニアの大学は日本でも例がなく「立教モデル」であると高く評価され、2014年には文部科学大臣と諮問機関の一行がRSSC を視察されたことは特筆されます。今後共「修了生が語るアクティブシニアの生き方」の講座は、まさにRSSCの学びの真髄である『修了後の生き方を探る』に相応しい内容であると自信を持って受講をお勧めしたいと念じます。また栗田先生の話の中で約10年ぶりに改訂される「サポートセンター規約案」の紹介があり、現状とは大きな変更はないものの「サポートセンター総会の設置」「研究会新設の審査」「年間活動報告書の提出」等が明記され、参加された代表者の意見や要望等をお寄せいただきたいと、開かれた透明性のある楽しいセンターを皆さんと一緒に運営したいとの姿勢に感銘を受けた次第です。
以上
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